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★☆★☆★ 【日刊☆こよみのページ】2025/11/09 号 (No.6980) ★☆★☆★ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼▽▼ 今日一日のデータをまとめてチェック! 一日の始まりは 『日刊☆こよみのページ』 ▲△▲ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ お早うございます。本日の暦データを配信致します。 【本日のヨミドコロ】 明治5年11月9日は、日本が太陰太陽暦を捨て、太陽暦へと踏み出した日。 新しい時代の夜明けを告げたこの「太陽暦採用記念日」には、新聞が飛ぶ ように売れ、一方で暦屋さんたちは大混乱。暦が一夜にして紙くずとなっ たその顛末を、本日の『暦のこぼれ話』でご紹介します。 読┃み┃物┃・┃目┃次┃ ━┛━┛━┛━┛━┛━┛ □暦のこぼれ話 ・・・ 「太陽暦採用記念日」の新聞と暦屋の明暗 □埋め草の記 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=- ◇バックナンバー閲覧と、読者登録は ⇒ https://koyomi8.com/cgi/magu/ 日刊☆こよみのページへのご意見・ご感想そして、質問などは、 ・Email koyomi8kanri@gmail.com をご利用下さい。 ・お月様好きの方は、姉妹メルマガ「お月様のお知らせメール」もチェック ⇒ https://www.mag2.com/m/0001281490 ◇「こよみのページ」の公式 X https://x.com/k_koyomi 非公式 X https://x.com/k_koyomi37 もよろしく! ◆◇ ご支援お願いします ◇◆ 「こよみのページ」運営のための寄付をお願いしております。 詳しくはこちらをご覧下さい ⇒ https://koyomi8.com/donation.html ◆~日刊☆こよみのページへの広告・お知らせ等の掲載を希望なさる方は~◆ こちらをご覧下さい https://koyomi8.com/cgi/magu/publicity_sample.html =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=- ★ ■■■ 令和 7年 11月 9日 の暦 ■■■ ★ =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=- 西暦 2025年 11月 9日 [月の] 第3週 第2日曜 [年の] 313日目 残り 53日 旧暦 9月(大) 20日 (仏滅) ユリウス通日 2460988.5 (日本時 9時の値) 暦と時節 二十四節気 立冬 (11/7 ~ 11/21) 七十二候 山茶始めて開く (11/7 ~ 11/11) ■今日と明日の日干支と主な暦注 ◆今日(11/9)のデータ 六曜 仏滅 [ぶつめつ] 大悪日.万用ゆべからず 日干支 壬午 [みずのえうま] 十二直 危 [あやぶ] 大凶.酒造りだけは吉.他は全て凶 二十八宿 星 [せい] 療養の始め,馬乗りなどに吉.婚礼,葬儀は凶 二十七宿 鬼 [き] 最大吉.万事に大吉.鬼宿日と呼ばれる 日家九星 六白金星 [ろっぱくきんせい] ◇主な暦注 大明日 [だいみょうにち] 大吉日 天恩日 [てんおんにち] 慶事に大吉日.凶事は慎むこと 神吉日 [かみよしにち] (神よし)とも書く.神事に吉 復日 [ぶくにち] 慶事ますます吉,凶事ますます凶 ◆明日(11/10)のデータ 六曜 大安 [たいあん] 大安吉日なり.万事よし 日干支 癸未 [みずのとのひつじ] 十二直 成 [なる] 小吉.婚礼,開店,造作,移転吉.交渉事凶 二十八宿 張 [ちょう] 大吉.出行,就職,婚礼,種まき吉 二十七宿 柳 [りゅう] 造作に凶.葬儀を行えば不幸が重なる 日家九星 五黄土星 [ごおうどせい] ◇主な暦注 天恩日 [てんおんにち] 慶事に大吉日.凶事は慎むこと 参照:https://koyomi8.com/sub/rekicyuu.html (暦注計算) ■誕生花と花言葉 ◆今日(11/9) の誕生花 ツルウメモドキ(蔓梅擬) 強運 マネッチア たくさん話しましょう ◆明日(11/10) の誕生花 ナデシコ(撫子) 純粋な愛・無邪気 グラジオラス 用心 ユーチャリス 清らかな心 参照:https://koyomi8.com/cgi/today/bflower.php (今日の誕生花) ■今日の記念日 ◇ベルリンの壁崩壊の日 1989年(平成元年)にドイツ・西ベルリンを囲んでいた「ベルリンの壁」 が取り壊され東西ドイツが統一された。 ◇太陽暦採用記念日 1872年(明治5年)のこの日、太陰暦をやめて太陽暦を採用するという詔 書が布告されたことによる。 実施はこの年の12月からで12月3日を明治6年1月1日とした。 ◇秋季全国火災予防運動 11月9日~15日の1週間。消防庁が1950(昭和25)年から全国的に展開し ている運動で、火災の起こりやすい春(3月1日~7日)と秋の2度行われ ている。 ◇119番の日 1987年(昭和62年)に自治省消防庁が消防発足40年を記念して設けた日 で、一般の人にもっと防火・防災の意識を高めてもらおうというのが狙 い。11月9日の日付は消防のダイヤルナンバー119にちなむ。 ◇換気の日 日本電機工業会が1987年(昭和62年)に制定。11月9日は「いい空気」の 語呂合せ。最近の住宅はアルミサッシの普及などで密閉度が高く、十分 な換気が行われず、カビの発生することも多い。そこでもう一度室内の 換気を見直してという意味がある。 参照:https://koyomi8.com/cgi/today/today.php (今日は何の日) ■各地の日出没 ( 計算地: 札幌/仙台/東京/大阪/岡山/福岡/那覇 ) ◆札幌 (11/ 9) 日出 6時19分(112度) 日没 16時17分(247度) 昼 時間 9時間59分 月出 19時18分( 51度) 月没 10時47分(310度) 正午月齢 18.6 ・札幌 (11/10) 日出 6時20分(113度) 日没 16時16分(247度) 昼 時間 9時間56分 月出 20時33分( 56度) 月没 11時37分(306度) 正午月齢 19.6 ◆仙台 (11/ 9) 日出 6時10分(111度) 日没 16時29分(249度) 昼 時間 10時間19分 月出 19時39分( 54度) 月没 10時28分(306度) 正午月齢 18.6 ・仙台 (11/10) 日出 6時11分(111度) 日没 16時28分(249度) 昼 時間 10時間17分 月出 20時52分( 58度) 月没 11時21分(303度) 正午月齢 19.6 ◆東京 (11/ 9) 日出 6時10分(110度) 日没 16時39分(250度) 昼 時間 10時間29分 月出 19時54分( 56度) 月没 10時23分(305度) 正午月齢 18.6 ・東京 (11/10) 日出 6時11分(111度) 日没 16時38分(249度) 昼 時間 10時間27分 月出 21時 5分( 59度) 月没 11時17分(302度) 正午月齢 19.6 ◆大阪 (11/ 9) 日出 6時25分(110度) 日没 16時58分(250度) 昼 時間 10時間33分 月出 20時15分( 56度) 月没 10時37分(305度) 正午月齢 18.6 ・大阪 (11/10) 日出 6時26分(110度) 日没 16時57分(250度) 昼 時間 10時間31分 月出 21時26分( 60度) 月没 11時31分(302度) 正午月齢 19.6 ◆岡山 (11/ 9) 日出 6時32分(110度) 日没 17時 4分(250度) 昼 時間 10時間33分 月出 20時22分( 56度) 月没 10時44分(305度) 正午月齢 18.6 ・岡山 (11/10) 日出 6時32分(110度) 日没 17時 4分(250度) 昼 時間 10時間31分 月出 21時33分( 60度) 月没 11時37分(302度) 正午月齢 19.6 ◆福岡 (11/ 9) 日出 6時44分(110度) 日没 17時20分(250度) 昼 時間 10時間36分 月出 20時41分( 57度) 月没 10時55分(304度) 正午月齢 18.6 ・福岡 (11/10) 日出 6時45分(110度) 日没 17時19分(250度) 昼 時間 10時間35分 月出 21時51分( 60度) 月没 11時49分(301度) 正午月齢 19.6 ◆那覇 (11/ 9) 日出 6時43分(108度) 日没 17時43分(251度) 昼 時間 11時間 0分 月出 21時14分( 59度) 月没 10時44分(301度) 正午月齢 18.6 ・那覇 (11/10) 日出 6時44分(109度) 日没 17時42分(251度) 昼 時間 10時間58分 月出 22時22分( 63度) 月没 11時40分(299度) 正午月齢 19.6 ※ 出没時刻後の()は出没方位(北:0→東:90→南:180→西:270→北:360度) 参照:https://koyomi8.com/sub/sunrise.html (日出没計算) https://koyomi8.com/sub/moonrise.html (月出没計算) =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=- ★ ■■■ ほぼ週刊 『暦のこぼれ話』 ■■■ ★ =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=- □「太陽暦採用記念日」の新聞と暦屋の明暗 今日、11/9の今日の記念日を見ると 太陽暦採用記念日 の文字が。 明治 5年(1872年)のこの日、11/9は日本において太陽暦への改暦の詔書が 発せられた日です。 ただし、詔書が発せられた明治 5年11月 9日という日付けは当時使われてい た暦による日付ですから、当然旧暦での日付です(西暦の年月日で表すと、 1872/12/ 9となります)。 なら、「太陽暦採用記念日」は11/9ではなくて12/9ではと考える方もいらっ しゃるかもしれませんが、ある出来事を示す記念の日付と考えると、無理に 他の暦日に変換したものではなくて、その当時使われていた日付を使うほう がすっきりしていいと思いますので、ここは11/9でよしとしましょう。 ◇新聞大売れ 「日本は、来年から太陰太陽暦やめて、太陽暦にしちゃいます」 という改暦の情報の国民への伝達は、改暦詔書が発せられた日の新聞によっ てなされました。現在なら朝のTVのトップニュースでしょうけれど、TVもラ ジオもインターネットもない(ということで日刊☆こよみのページもない) 時代ですから、新聞くらいしか知らせる手はなかったのです。 その新聞にしてもこの当時はまだまだ揺籃期にあるメディアで、当時最大の 発行部数を誇っていた東京日日新聞(毎日新聞のご先祖)ですら、発行部数 は数千部程度の時代です。 明治 5年11月 9日とその翌日の東京日日新聞は、改暦詔書とそれに関連した 太政官布告を付録として見出しも解説も付けずに掲載しました。あまりの急 な発表で「見出しも解説も付ける暇がなかった」のでしょうね。詔書と太政 官布告だけの掲載ですから、まるで官報のような新聞だったわけです。 多分、その付録を読んでもほとんどの人々には、チンプンカンプンだったと 思いますが、ただ「なんだかすごく大変な発表のようだ」ということは分か ったようで、このときの東京日日新聞は両日で 1万部を完売。12日には再版 して15日までに2万5千部を売り切ったといいます。 揺籃期の新聞にとっては、天佑の大ニュースだったでしょう。 ◇新年まで23日・・・ 新聞にとっては僥倖だった太陽暦改暦の知らせでしたが、大迷惑を被った方 たちも大勢いました。いえ、多分迷惑した人の方が圧倒的に多かったはずで す。だって、まだ11月上旬だというのに、改暦後の新しい暦での年明けまで 23日しかありません。 12月に入ったら、年越しの準備を始めよう と思っていたのに11月上旬なのにいきなり「年末」になってしまったわけで す。それはもう大変。商売をしている人たちだって、年末商戦の準備もまま ならない。 新政府のお膝元、東京であればそれでもまだ「23日」あったわけですが、ま だ電信も電話も(もちろん、インターネットも・・・)なかった時代ですか ら、この改暦の情報が日本各地に伝達されるまでには何日も何日もかかって しまって、九州や北海道にこの情報が伝わった頃にはもう年明けまで半月を 切っていたなんてことになってしまって東京以上に混乱したことでしょう。 ◇暦屋さんの受難 こうした混乱の中でももっとも困惑し、迷惑したのが暦を販売していた頒暦 業者(当時は暦は許可を受けた頒暦業者しか販売できなかった)。 改暦を断行した政府は、なぜかこの頒暦業者には事前に何の情報も与えてお らず、改暦の詔書が発せられた日には、頒暦業者たちは何も知らずに旧暦の ままの明治六年の暦を作り終え、これをせっせと販売していたのです。 それが新聞を開くと「来年からは太陽暦にするからよろしく」と書いてあり この記事で初めて改暦されることを知ったわけですから大変です。 改暦されてしまうと旧暦で作ってしまった暦はただの紙くずになってしまう わけですし、既に購入した人たちからも苦情とともに山のような返品依頼が 届くわけです。 そんな大迷惑を被った頒暦業者に更に追い打ちをかけたのは「太陽暦に関し ては、誰でも発行してよい」という政府の決定。 政府としては太陽暦を出来るだけ早く普及させるための方策として従来の特 定の頒暦業者による暦の専売制撤廃なのでしょうが、暦の頒暦権を得るため に政府に多額の冥加金を払っている業者からすれば、詐欺にあったようなも の。踏んだり蹴ったりの仕打ちです。 ほとんど詐欺にかかったような可哀想な頒暦業者からの嘆願によって、政府 も頒暦業者救済のための専売権延長は認めることになりました。が、それで もこのときの打撃によって廃業に追い込まれた頒暦業者もありました。 太陽暦採用記念日 は、暦屋さんにとっては、受難の日の記念日といえるかもしれません。 では、なぜ政府は年の瀬も迫るこの時期に、こんな大改革を断行したのでし ょうか? その背景には、意外な理由が隠されていました。 ※なぜこんな時期に改暦したのかという事情については、Web こよみのペ ージの暦と天文の雑学、 「明治改暦の周辺事情・国家財政の危機?」 https://koyomi8.com/reki_doc/doc_0103.html をお読みください。 ちなみに、この記事には「日本は、来年から太陰太陽暦やめて、太陽暦にし ちゃいます」という改暦詔書の原文も記載しております。 (『暦のこぼれ話』に取り上げて欲しい話があれば、 koyomi8kanri@gmail.com までお願いします。) =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=- ★ ■■■ 連絡&お知らせコーナー ■■■ ★ =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=- ■埋め草の記 (「編集後記」のようなもの) ◇メッセージ 光学における「フェルマーの定理」というものをご存じですか? 異なる2点を通過する光は、通過する時間が最短になる経路を通るという法 則です。 空中の1点から発した光が、水中に射し込み水中の1点に到達するような場合 の光路は、屈折率の違いから「くの字」に折れ曲がるように見えますが、こ の折れ曲がった光路こそが、通過時間が最短(正しくは「極値をとる」とい うべきなのかな?)になるのです。 このフェルマーの定理を知ったとき、不思議で不思議で興奮したものです。 だって、光はスタートした瞬間に、まるでゴールまでの正しい道筋を知って いるように振る舞うのです。 「始めに原因があって後に結果がある」、あたりまえだと思っていたこの考 えが、実は正しくないのでは? 数年前に、『メッセージ』というSF映画を見ました。 実はこの映画は、『あなたの人生の物語』というSF短編小説が原作となった 映画なのですが、この原作小説では先に挙げたフェルマーの定理が重要な意 味を持っていました。 「私と同じように感じた人がいたんだ」 と、嬉しくなりながら小説を読みました。 読み終えてからは、考え込みました。 そんな小説でした。 この小説を映画化した『メッセージ』ですから、期待して見ました。 残念ながら映画の中で、直接フェルマーの定理にふれる箇所はないのですが それがなくとも、小説の大切な部分をよく表現してくれた映画でした。 昨晩、適当にYouTubeの動画を、BGMのように流しながら作業していたら、サ ブスクで配信されている映画紹介番組が再生されていて、そこで『メッセー ジ』が紹介されていました。 紹介されたサブスクは、幸い私も契約しているものだったので、休憩がてら に久々にこの映画を見始めました。 久々に見ましたが、やはりいい映画でしたね。 お陰で、休憩が長引いて作業は中断したままになってしまいましたが。 今にして思えば、この映画のタイトルを思い出した瞬間に、作業が終わらな いことも、決まっていたのでしょうね。 本当に、よくできた物語でした・・・。 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=- ■■ 【日刊☆こよみのページ】(まぐまぐID: 0000210127) ■■ =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=- ☆ご意見・ご感想・質問送付先E-mail: koyomi8kanri@gmail.com バックナンバー参照、メルマガ登録・解除 https://koyomi8.com/cgi/magu/ ★「日刊☆こよみのページ」に広告等の掲載条件については、 https://koyomi8.com/cgi/magu/publicity_sample.html をご覧下さい。 ★ ☆発行者について かわうそ@暦 (https://koyomi8.com/ 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