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★☆★☆★ 【日刊☆こよみのページ】2025/12/23 号 (No.7024)  ★☆★☆★
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        一日の始まりは 『日刊☆こよみのページ』 ▲△▲
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 お早うございます。本日の暦データを配信致します。

【本日のヨミドコロ】
 夜の始めに南中した昴が、冬至を告げていた時代。
 古代中国の言葉「星昴以て仲冬を正す」から、冬の星と暦が結びついていた
 頃の人々の知恵を垣間見ます。

読┃み┃物┃・┃目┃次┃
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□暦のこぼれ話 ・・・ 星昴以て仲冬を正す
□隅掘り隊通信
□埋め草の記

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★      ■■■ 令和  7年 12月 23日 の暦 ■■■       ★
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西暦 2025年 12月 23日  [月の] 第4週 第4火曜  [年の] 357日目 残り   9日
旧暦  11月(大)  4日 (友引)
ユリウス通日 2461032.5 (日本時 9時の値)

暦と時節
 二十四節気 冬至 (12/22 ~ 2026/1/4)
 七十二候  乃東生ず (12/22 ~ 12/25)

■今日と明日の日干支と主な暦注
◆今日(12/23)のデータ
 六曜   友引 [ともびき] 友びきとて半ばよし.昼時悪し.葬礼忌む
 日干支  丙寅 [ひのえとら]
 十二直  満  [みつ] 大吉.移転,旅行,婚礼,元服,普請など全て吉
 二十八宿 室  [しつ] 祭祀,祈願,婚礼,船乗,造作吉.
 二十七宿 危  [き] 壁塗り,出行など吉.衣類の裁断等は凶
 日家九星 三碧木星 [さんぺきもくせい]

 ◇主な暦注
  三隣亡 [さんりんぼう] 棟上げ,土起こし等大凶.三輪宝の誤記か?
  天恩日 [てんおんにち] 慶事に大吉日.凶事は慎むこと
  帰忌日 [きこにち] 凶日.旅行からの帰宅は特に凶

◆明日(12/24)のデータ
 六曜   先負 [せんまけ] 朝~昼は悪し.昼過ぎ~夕まで障りなし
 日干支  丁卯 [ひのとのう]
 十二直  平  [たいら] 大吉.祝い事全て吉.特に婚礼は大吉
 二十八宿 壁  [へき] 大吉.造作,婚礼大吉
 二十七宿 室  [しつ] 祭祀,祈願,婚礼,船乗,造作吉.
 日家九星 四緑木星 [しろくもくせい]

 ◇主な暦注
  不成就日 [ふじょうじゅにち] 凶日.ことに事業開始等大凶
  天恩日 [てんおんにち] 慶事に大吉日.凶事は慎むこと
  神吉日 [かみよしにち] (神よし)とも書く.神事に吉
  受死日 [じゅしにち] 黒日ともいう.最大悪日とされる
  復日   [ぶくにち] 慶事ますます吉,凶事ますます凶
  地火日 [じかにち] 基礎工事,柱立て,葬送等凶
  滅門日 [めつもんにち] 凶日
 参照:https://koyomi8.com/sub/rekicyuu.html (暦注計算)

■誕生花と花言葉
◆今日(12/23) の誕生花
 サイネリア(富貴菊) いつも快活
 ユズ(柚子)の実 健康美
 エリカクリスマスパレード 博愛

◆明日(12/24) の誕生花
 クリスマスローズ 追憶・中傷
 クリスマスベゴニア 片思い
 ヤドリギ(寄生木) 困難に打ち勝つ

 参照:https://koyomi8.com/cgi/today/bflower.php (今日の誕生花)

■今日の記念日
 ◇東京タワー完成の日
  1958年(昭和33年)に東京・芝公園に東京タワーが完成した。
  高さは333メートル。

 ◇テレホンカードの日
  1982年(昭和57年)のこの日、東京・数寄屋橋公園にカード式の公衆電話
  の第1号が設置されたのを記念してNTTが制定。

 参照:https://koyomi8.com/cgi/today/today.php  (今日は何の日)

■各地の日出没 ( 計算地: 札幌/仙台/東京/大阪/岡山/福岡/那覇 )
 ◆札幌 (12/23)
  日出  7時 3分(122度) 日没 16時 4分(238度) 昼 時間  9時間 1分
  月出  9時28分(121度) 月没 18時52分(241度) 正午月齢  3.1
 ・札幌 (12/24)
  日出  7時 4分(122度) 日没 16時 5分(238度) 昼 時間  9時間 1分
  月出  9時55分(115度) 月没 20時 1分(248度) 正午月齢  4.1

 ◆仙台 (12/23)
  日出  6時50分(120度) 日没 16時20分(240度) 昼 時間  9時間31分
  月出  9時15分(119度) 月没 19時 8分(243度) 正午月齢  3.1
 ・仙台 (12/24)
  日出  6時50分(120度) 日没 16時21分(240度) 昼 時間  9時間31分
  月出  9時46分(113度) 月没 20時13分(250度) 正午月齢  4.1

 ◆東京 (12/23)
  日出  6時47分(119度) 日没 16時33分(241度) 昼 時間  9時間45分
  月出  9時13分(118度) 月没 19時20分(244度) 正午月齢  3.1
 ・東京 (12/24)
  日出  6時48分(119度) 日没 16時33分(241度) 昼 時間  9時間45分
  月出  9時45分(112度) 月没 20時23分(251度) 正午月齢  4.1

 ◆大阪 (12/23)
  日出  7時 1分(118度) 日没 16時52分(242度) 昼 時間  9時間51分
  月出  9時27分(117度) 月没 19時40分(245度) 正午月齢  3.1
 ・大阪 (12/24)
  日出  7時 2分(118度) 日没 16時53分(242度) 昼 時間  9時間51分
  月出 10時 0分(112度) 月没 20時42分(251度) 正午月齢  4.1

 ◆岡山 (12/23)
  日出  7時 8分(118度) 日没 16時59分(242度) 昼 時間  9時間51分
  月出  9時34分(117度) 月没 19時47分(245度) 正午月齢  3.1
 ・岡山 (12/24)
  日出  7時 8分(118度) 日没 17時 0分(242度) 昼 時間  9時間51分
  月出 10時 7分(112度) 月没 20時49分(251度) 正午月齢  4.1

 ◆福岡 (12/23)
  日出  7時19分(118度) 日没 17時16分(242度) 昼 時間  9時間57分
  月出  9時46分(117度) 月没 20時 4分(245度) 正午月齢  3.1
 ・福岡 (12/24)
  日出  7時20分(118度) 日没 17時16分(242度) 昼 時間  9時間57分
  月出 10時19分(111度) 月没 21時 6分(251度) 正午月齢  4.1

 ◆那覇 (12/23)
  日出  7時13分(116度) 日没 17時44分(244度) 昼 時間 10時間31分
  月出  9時40分(115度) 月没 20時31分(247度) 正午月齢  3.1
 ・那覇 (12/24)
  日出  7時13分(116度) 日没 17時44分(244度) 昼 時間 10時間31分
  月出 10時17分(110度) 月没 21時29分(253度) 正午月齢  4.1

 ※ 出没時刻後の()は出没方位(北:0→東:90→南:180→西:270→北:360度)
 参照:https://koyomi8.com/sub/sunrise.html  (日出没計算)
    https://koyomi8.com/sub/moonrise.html (月出没計算)
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★      ■■■  ほぼ週刊 『暦のこぼれ話』 ■■■     ★
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□星昴以て仲冬を正す
 冬至を過ぎましたが、昨日冬至と暦にまつわる話として、古くから作暦に使
 われてきた「天正冬至」の話を採り上げましたので、ついでに(?)もう一
 つ、昔々、東洋の暦が生まれたばかりの頃の「冬至」にまつわる話を採り上
 げてみることにしました。本日は、冬至と昴(すばる)の話です。

  日短くして 星昴(せいぼう)以て仲冬を正す 『書経・堯典』

 これ中国古代の政治の様子を記した書経(尚書)に書かれた言葉です。
 ここには暦に関係する言葉が三つあります。

  1.日短くして ・・・ 冬至の頃の意味。
  2.星昴 ・・・ 中国の星座。二十八宿の一つ昴宿。すばる。
  3.仲冬 ・・・ 三冬の真ん中。陰暦の十一月の異称。

 この短い言葉の中に三つも暦(と天文)に関係する言葉が含まれているわけ
 ですから、この言葉自体暦について語られたものだと言うことが想像出来ま
 す。これは当時、季節の動きにあった暦を作る場合の一つの指標を語った言
 葉です。意味は、

  日が短く、昴(すばる)が夜の始めに南中する時期が
  冬至の目安で、この時期が正しい仲冬(陰暦十一月)の時期である。

 と言うほどのもの。冬至を含む陰暦十一月は、翌年の暦を作る起点となる月
 ですから、暦を作る上ではことのほか重要な月です。

 冬至は北半球では太陽の南中高度が最も低くなる日と言うことができますが、
 これは「言うは易く行いは難し」と言えるものの一つ。なかなか太陽の南中
 高度が一番低い日を求めるというのは難しい。

 そのため、別の方法でこの時期を知ることが出来ないかと考えます。今なら
 Web こよみのページで「冬至の日」を調べれば済むのですが、大昔にはまだ
 こよみのページが存在しませんから、仕方なく(?)考え出されたのが昴が
 南中する時間で冬至の時期を知るというもの。冒頭の言葉は、こうして生ま
 れたのです。

◇昴(すばる)
 昴は中国の星座の一つ、昴宿。星昴などとも呼ばれます。
 日本では「すばる」の呼び名で知られる星で、現在はプレアデス星団と呼ば
 れる散開星団がこの星の正体だと知られています。

 余談ですが、このすばる、「スバル」と書かれることも多くて、こう書かれ
 るとなんだか外来語のように思えますが、「統(す)ばる星」が語源だと考
 えられる歴とした日本語です。誤解の無いように。

 プレアデス星団は百数十個の生まれたばかりの若い星が集まった散開星団で
 すが、その中でも6~7つの星が特に明るく、肉眼でもよく見えることから、
 日本では古くは「六連星(むつらぼし)」などとも呼ばれました。
 また連なった形から羽子板星などとも呼ばれます。

 日本では枕草子で「星はすばる」と星の中で一番に取り上げられたことでも
 判るとおり、美しい星の代表と考えられ、

  美須麻流之珠(みすまるのたま)

 とも称えられています。
 中国でも日本でも、またギリシャでも個別の名前を与えられているところを
 見ると洋の東西を問わずその美しさは人の目を惹く存在であったと考えられ
 ます。

◇昴の南中する時間
 現在なら正確な時計などゴロゴロしていますが、大昔には正確な水晶時計な
 どありませんでしたから、日の出や日の入りという判りやすく毎日起こる現
 象が時計の役割を果たしていたと推測されます。
 ですから、日が暮れて間もなく目立つ星が南中すると言った現象は観測する
 側にとっては大変有り難い現象だったはず。

 目立つ星、昴が日暮れから間もない時刻に南中するのを観測すると、冬至の
 時期が判るというのは暦を作る古代の天文学者には本当に有り難いことだっ
 たと思われます。だから、書経にまでそれを意味する言葉が残ったのでしょ
 う。

 さて今日は冬至を過ぎてまだ 6日です。まだ冬至の時期と言ってもおかしく
 はありませんから、夜の始めに昴が真南に見える・・・ことはありません。
 現在、冬至の時期に昴が南中する時刻は21:30~22:00頃。
 これだと、「夜の始め」の時間とは少々言いにくいですね。

 では書経に書かれた言葉がおかしいのかというとそれも違います。
 この違いが生まれたのは書経が成立した時代と現代との年月の隔たりです。
 書経の成立時期は孔子の生きた頃だと考えられていますから、今から考える
 と2500年程前。この2500年の隔たりが、昴の見える時間を変えてしまいまし
 た。

 地球の「歳差運動」という現象のため、ほんの少しずつですが同じ季節でも
 星の見える時刻が変化して行きます。ほんの少しのずれではあるのですが、
 これが2500年分も積み重なるとこの差は目に見えるようになります。

 では、書経が成立した時代には昴が南中するのは何時頃かというと、現在の
 時刻で言えば、19:30 頃。書経成立以前にこうした観測の積み重ねが数百年
 分はあっただろうと考えると、この時間帯は19:00~19:30頃だったと考えら
 れます。なるほど、夜の始めに昴が南中する頃が冬至の頃だったんですね。

  日短くして 星昴(せいぼう)以て仲冬を正す

 と言う一つの言葉に、季節の変化を感じるとともに星の見える時間が変わる
 ほどの年月の流れを感じた今日のかわうそでした。

  (『暦のこぼれ話』に取り上げて欲しい話があれば、
   koyomi8kanri@gmail.com までお願いします。)
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■隅掘り隊通信 (誤字脱字のご連絡は koyomi8kanri@gmail.com まで)
◇12/22号、暦のこぼれ話
 > そんな私の「まねごと心」を【指摘する】ものがありました
 →そんな私の「まねごと心」を【刺激する】ものがありました

⇒石井隊員からの初報告でした(石井隊員、隅掘り隊入隊おめでとう!)。
 隊員の皆さん、報告有り難うございました。またの活躍を期待します。

■埋め草の記 (「編集後記」のようなもの)
 本日は、暦のこぼれ話に「昴」が登場しました。
 昴は、おうし座にある散開星団で、肉眼でも青白い星が6~7個集まって、小
 さな柄杓(ひしゃく)のように見えます。
 星団の呼び名としては「プレアデス星団」とか、「M45」として知られる天
 体です。

 肉眼では6~7個の星が見えると書きましたが、双眼鏡や望遠鏡で見れば数百
 の若い星が集まった星団です。ちなみに、肉眼で6個ほどの星が見えること
 から「六連星(むつらぼし)」という呼び名もあります。

 昨日のこのコーナーで書いた「まねごと心」から、一昨日写した写真の中に
 も1枚、この星団の写真がありました。

 星としてはまだ生まれたばかりといってよい、若い星の集まりなので、時間
 をかけて写すと、星の周りには、青白いガス雲が写ります。残念ながら、ま
 ねごとレベルの私の写真では、ガスはうっすらと写り込んでいる程度で、今
 一つでしたが。

  「星昴以て仲冬を正す」

 ではありませんが、夜に中天高くこの星が輝くようになると、冬の訪れを感
 じます。
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☆発行者について
 かわうそ@暦   (https://koyomi8.com/ こよみのページ作者)です。
 プロフィール ⇒   https://koyomi8.com/msuzuki.html
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