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★☆★☆★ 【日刊☆こよみのページ】2026/01/31 号 (No.7063)  ★☆★☆★
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        一日の始まりは 『日刊☆こよみのページ』 ▲△▲
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 お早うございます。本日の暦データを配信致します。

【本日のヨミドコロ】
 木星の四大衛星が、世界地図作りにつながっていた・・・。
 「暦」と「天体暦」、そして経度測定の難題をめぐるガリレオ衛星の物語。
 双眼鏡でも見える“太陽系の縮図”を、今夜ちょっと覗いてみませんか。

読┃み┃物┃・┃目┃次┃
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□暦のこぼれ話 ・・・ 木星の四大衛星(ガリレオ衛星)と世界地図
□Web こよみのページ情報 ・・・ 季節のページ・二月号掲載
□埋め草の記

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★      ■■■ 令和  8年  1月 31日 の暦 ■■■       ★
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西暦 2026年  1月 31日  [月の] 第5週 第5土曜  [年の]  31日目 残り 335日
旧暦  12月(小) 13日 (赤口)
ユリウス通日 2461071.5 (日本時 9時の値)

暦と時節
 二十四節気 大寒 (1/20 ~ 2/3)
 七十二候  鶏始めてとやにつく (1/30 ~ 2/3)
 土用 (1/17 ~ 2/3)

■今日と明日の日干支と主な暦注
◆今日(1/31)のデータ
 六曜   赤口 [しゃっく] 悪日.万事忌む.但し昼時は障りなし
 日干支  乙巳 [きのとのみ]
 十二直  定  [さだん] 小吉.移転,慶事,売買吉.婚礼大吉.造作凶
 二十八宿 柳  [りゅう] 造作に凶.葬儀を行えば不幸が重なる
 二十七宿 鬼  [き] 最大吉.万事に大吉.鬼宿日と呼ばれる
 日家九星 六白金星 [ろっぱくきんせい]

 ◇主な暦注
  大明日 [だいみょうにち] 大吉日
  神吉日 [かみよしにち] (神よし)とも書く.神事に吉
  母倉日 [ぼそうにち] 吉日.婚姻には大吉日
  重日   [じゅうにち] 慶事ますます吉,凶事ますます凶

◆明日(2/1)のデータ
 六曜   先勝 [せんがち] 朝~昼は障りなし.昼過ぎ~夕は悪い
 日干支  丙午 [ひのえうま]
 十二直  執  [とる] 小吉.婚礼,種まき,造作吉.金銭収納凶
 二十八宿 星  [せい] 療養の始め,馬乗りなどに吉.婚礼,葬儀は凶
 二十七宿 柳  [りゅう] 造作に凶.葬儀を行えば不幸が重なる
 日家九星 七赤金星 [しちせききんせい]

 ◇主な暦注
  三隣亡 [さんりんぼう] 棟上げ,土起こし等大凶.三輪宝の誤記か?
  不成就日 [ふじょうじゅにち] 凶日.ことに事業開始等大凶
  大明日 [だいみょうにち] 大吉日
  神吉日 [かみよしにち] (神よし)とも書く.神事に吉
  母倉日 [ぼそうにち] 吉日.婚姻には大吉日
 参照:https://koyomi8.com/sub/rekicyuu.html (暦注計算)

■誕生花と花言葉
◆今日(01/31) の誕生花
 ギョリュウバイ(御柳梅) 克己
 シロタエギク(白妙菊) あなたを支える
 リカステ         清浄

◆明日(2/1) の誕生花
 マーガレット   心に秘めた愛・誠実
 ボロニア(ピグミーランタン) 的確
 セツブンソウ(節分草) 気品・拒絶

 参照:https://koyomi8.com/cgi/today/bflower.php (今日の誕生花)

■今日の記念日
 ◇晦日正月,晦日節
  正月最後の日。この日に、松の内に年始回りをしなかった家を訪ねる地
  方もある。

 ◇生命保険の日
  1882年(明治15年)のこの日、受取人第一号が現れたことによる。
  当時の保険料は30円支払われた保険金は1000円だった。日本最初の生命
  保険会社が設立はこの年の前年1881年(明治14年)であった。11月1日の生
  命保険の日とは別のもの。

 ◇愛妻感謝の日
  愛妻感謝ひろめ隊(http://ai31.jp/)が制定。
  日付は1/31を1(アイ)31(サイ)と読む語呂合わせから。
  「愛妻感謝を通じて夫婦愛を深め、そして関わる人達すべてを"HAPPYに
  する活動"を広げよう」がスローガン。
  また1/31~2/12を愛妻感謝期間とすることも提唱している。

 ◇京都市電開業記念日
  1895年(明治28年)のこの日、日本初の路面電車となる京都電気鉄道が京
  都駅前-伏見間で開通した。通称は「チンチン電車」。

 参照:https://koyomi8.com/cgi/today/today.php  (今日は何の日)

■各地の日出没 ( 計算地: 札幌/仙台/東京/大阪/岡山/福岡/那覇 )
 ◆札幌 ( 1/31)
  日出  6時51分(113度) 日没 16時45分(247度) 昼 時間  9時間55分
  月出 14時30分( 53度) 月没  5時46分(308度) 正午月齢 12.3
 ・札幌 ( 2/ 1)
  日出  6時50分(113度) 日没 16時47分(247度) 昼 時間  9時間57分
  月出 15時49分( 59度) 月没  6時30分(303度) 正午月齢 13.3

 ◆仙台 ( 1/31)
  日出  6時42分(112度) 日没 16時57分(248度) 昼 時間 10時間15分
  月出 14時50分( 56度) 月没  5時29分(305度) 正午月齢 12.3
 ・仙台 ( 2/ 1)
  日出  6時41分(111度) 日没 16時58分(249度) 昼 時間 10時間17分
  月出 16時 6分( 62度) 月没  6時16分(301度) 正午月齢 13.3

 ◆東京 ( 1/31)
  日出  6時42分(111度) 日没 17時 7分(249度) 昼 時間 10時間26分
  月出 15時 4分( 58度) 月没  5時24分(304度) 正午月齢 12.3
 ・東京 ( 2/ 1)
  日出  6時41分(111度) 日没 17時 8分(250度) 昼 時間 10時間27分
  月出 16時19分( 63度) 月没  6時13分(300度) 正午月齢 13.3

 ◆大阪 ( 1/31)
  日出  6時56分(111度) 日没 17時26分(249度) 昼 時間 10時間30分
  月出 15時25分( 58度) 月没  5時38分(303度) 正午月齢 12.3
 ・大阪 ( 2/ 1)
  日出  6時56分(110度) 日没 17時27分(250度) 昼 時間 10時間31分
  月出 16時39分( 63度) 月没  6時27分(299度) 正午月齢 13.3

 ◆岡山 ( 1/31)
  日出  7時 3分(111度) 日没 17時33分(249度) 昼 時間 10時間30分
  月出 15時32分( 58度) 月没  5時45分(303度) 正午月齢 12.3
 ・岡山 ( 2/ 1)
  日出  7時 2分(110度) 日没 17時34分(250度) 昼 時間 10時間31分
  月出 16時46分( 63度) 月没  6時34分(299度) 正午月齢 13.3

 ◆福岡 ( 1/31)
  日出  7時15分(110度) 日没 17時49分(250度) 昼 時間 10時間33分
  月出 15時50分( 59度) 月没  5時56分(303度) 正午月齢 12.3
 ・福岡 ( 2/ 1)
  日出  7時15分(110度) 日没 17時50分(250度) 昼 時間 10時間35分
  月出 17時 3分( 64度) 月没  6時46分(299度) 正午月齢 13.3

 ◆那覇 ( 1/31)
  日出  7時14分(109度) 日没 18時12分(251度) 昼 時間 10時間58分
  月出 16時22分( 61度) 月没  5時46分(300度) 正午月齢 12.3
 ・那覇 ( 2/ 1)
  日出  7時14分(109度) 日没 18時12分(251度) 昼 時間 10時間59分
  月出 17時32分( 66度) 月没  6時39分(297度) 正午月齢 13.3

 ※ 出没時刻後の()は出没方位(北:0→東:90→南:180→西:270→北:360度)
 参照:https://koyomi8.com/sub/sunrise.html  (日出没計算)
    https://koyomi8.com/sub/moonrise.html (月出没計算)
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★      ■■■  ほぼ週刊 『暦のこぼれ話』 ■■■     ★
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■木星の四大衛星(ガリレオ衛星)と世界地図
 「暦」と書いて普通は、「こよみ」と読みます。
 このコーナーも、「暦のこぼれ話」で「こよみのこぼればなし」と読んでい
 ます(私は)。

 一方、「暦」と書いて「レキ」と読む場合もあります。
 例えば、天体暦とか航海暦など。これで「てんたいれき」「こうかいれき」
 と読みます。

 「てんたいごよみ」と読んじゃいけないなんて決まりはありませんが、それ
 でもいきなり「てんたいごよみ」と読まれたら、その意味を理解するまで一
 呼吸分、余分に時間がかかることだけは間違いないでしょう。

 ここで登場させた天体暦や航海暦というものは、普通の人はまず目にするこ
 とのない暦だと思います。作る国によって、多少の違いはありますが、どち
 らも1年分にして数百ページの、太陽や月、惑星などの位置を表す数字ばか
 りがぎっしりと並んだ本なのです。

 日本で作られるものとしては、国立天文台の作る「暦象年表」が公的な機関
 が作る天体暦といえるでしょう。かつては海上保安庁も「天体位置表」「天
 測暦」という天体暦、航海暦を作成していましたが、どちらも現在は廃刊と
 なっています。

 ※「天体位置表」は2010年版(平成22年版)、「天測暦」は2022年版(令和
  4年版)を最後として、廃刊となっています。

 天体暦、航海暦はどちらも一般の方が使うような暦ではないので、目にする
 方は少ないと思いますが、国立天文台が作る暦象年表に関しては、理科年表
 の暦部のページにあるようなデータが、もっと細かな桁まで印刷されている
 ページが続いていると思っていただければ、そのイメージをつかんでいただ
 けると思います。

◇「The Astronomical Almanac」の中の衛星情報
 毎年刊行される、各国の天体暦の中で、おそらく世界で1番多く出回ってい
 るだろうものは、米国と英国が共同で刊行している

  The Astronomical Almanac (以下AAと省略します)

 があります。
 ハードカバーのしっかりした作りで、600頁を越えるずっしりした本で、い
 ざというときには武器になるかもしれません(目的外使用?)。
 天体暦は基本的に数字ばかりなので、どこの国のものを見ても大差ないので
 すけれど、このAAで目を引く項目に

  Section F  NATURAL SATELLITES

 があります。「天然の衛星」という項目です。ここには火星~冥王星までの
 衛星の位置情報や、衛星の食現象の予報などが掲載されています。日本の暦
 象年表には見当たらない項目です。

 衛星の中でも特に木星の4大衛星(発見者のガリレオの名から、ガリレオ衛
 星とも呼ばれます)については、毎月ごとの衛星の食現象と木星本体と衛星
 との相対位置関係をグラフ化した頁があり、かなり重要視されていることが
 解ります。

  何のために、こんなデータが掲載されているのだろう?

 という感じですね。
 現在、木星の衛星に興味があるという方は、どれくらいいらっしゃるでしょ
 うか? そんな方はかなり稀少でしょうね。少なくとも私の周囲には一人も
 いないようです。

 こんな、滅多に必要とされたにようなデータが、なぜAAには載っているのか
 な? と思いますが、この辺は歴史と伝統のAAならではかもしれません。

 歴史と伝統ということで、歴史にその理由を探ると、そこにはガリレオ衛星
 の予報と世界地図という、一見関係などなさそうなものとの結びつきに行き
 着きます。

◇ガリレオ衛星と世界地図
 コロンブスの新大陸発見(冷静に考えれば「再発見」)やマゼランによる世
 界一周航海によって15世紀中頃から、急速に「世界」が拡がりました。

 陸続きで古くから知られていた欧州とアジア以外にも、海で隔てられた大陸
 があり、それが一つの球体(地球)に配置されていることが解ってきたので
 す。世界の姿がおぼろげながらに見えてくると、誰しも思うことは

  おぼろげではなく、もっとハッキリ見たい!

 ということ。ぼんやりした絵じゃなくて、しっかりした世界地図が作りたい
 と考える人が現れます。最初は変わり者の単なる好奇心から始まったのかも
 しれませんが、この好奇心の先には「実利」がぶら下がっています。正確な
 位置関係が解れば船舶の航海は安全に行われるようになり、貿易が盛んにな
 って、大きな利益を生み出すというわけです。

 こうして「実利」が見えてくるようになると、初めは物好きの道楽みたいな
 ものだった探検や世界地図作りが、国の後押しで行われる大事業へと、その
 姿が変化したのです。
 では、世界地図を作ろうとした場合、いったい何が必要になるでしょう?

  1.緯度の測定
  2.経度の測定
  3.地球の大きさの測定

 この3点です。4として地球の形状というのもありますが、この当時にあって
 も既に、地球の形状は球形であることは常識となっていましたのでここでは
 問題としないことにします。

 ※地球の形状については、現在は回転楕円体であることが知られていますが
  この回転楕円体と球体との差はは極わずかで、精密な測量が行える時代に
  なるまで、球体と区別出来ませんでした。

 上記の3つの問題のうち、1と3は比較的容易に解決されました。
 「緯度」は、それぞれの地点で太陽や恒星の南中高度を測定することで知る
 ことが出来ます。

 「地球の大きさ」は、南北に並んだ2地点間で緯度の差を求め、さらにその2
 地点の距離を測ることですることが出来ます。2地点間の緯度差が1°だとし
 たら、地球は球体なので2地点間の距離の360倍(360°)が地球の外周の長さ
 となるのです

 この方式にによる緯度と地球の大きさの測定は既にギリシャ時代には行われ
 ていて、地球の外周がおよそ4万km程であることも知られていました(ただし
 当時の人たちの世界観からすると、この地球は大きすぎると感じられたよう
 で長らくこの値は間違いで、本当は2万5千~2万9千kmくらいと信じられてい
 たようです。結局は4万kmが正しかったのですが)。

 こうして、1と3については、2千年以上も前には解決されていたのですが、
 残る2の問題、経度の測定の問題は、16世紀に入ってもまだ解決できていま
 せんでした。この問題に立ちはだかったのは時刻の問題です。

 日本の明石で太陽の南中を観測し、その9時間後に英国のグリニッジで太陽
 の南中を観測したとすると、明石とグリニッジの経度の差は、

  360°× (9時間 / 24時間) = 135°

 と求めることが出来ます(もちろん原理の話ですけど)。簡単な問題です。
 こんな簡単な問題なのに、昔の人はなぜ悩んだんだろうと不思議に思いませ
 んか? でも、この問題は簡単には解決できなかった。なぜなら、明石とグ
 リニッジで南中を測定した人たちは、もう一方がが南中を観測した瞬間がい
 つなのかを知る術がなかったからです。今なら、
 
  明石のJさん 「よーい、テイ!。 南中しました」
  グリニッジのEさん 「了解。こっちはまだ夜。そのまま待ってて」

   (このまま約9時間の休憩)

  グリニッジのEさん 「よーい、テイ!。 南中しました」
  明石のJさん 「了解。こっちが南中してから9時間かかったね」

 と国際電話でやりとりすれば、お互いが観測した瞬間の時刻の差を正確に知
 ることが出来ます(ま、この方式だと、1~2秒程度の誤差は生み出しそうで
 すがその点はご容赦ください)。ですが、昔はこんなことは出来ません。

 16世紀でも振り子時計などの、ある程度正確な時計は存在していたのですが
 遠く離れた地点の時計を「合わせる」方法がなかったのです。それぞれの時
 計は、まちまちに時を刻んでいたというわけです。

◇ガリレオの発見
 ガリレオは風の噂で遠くのものを拡大してみることの出来る「望遠鏡」なる
 ものの存在を知り、自分でレンズを組み合わせて望遠鏡を作りました。そし
 て、その手製の望遠鏡を月や惑星、太陽などに向けました(太陽に関しては
 「危ないので、よい子は真似をしないでください」です)。

 そうしたものの一つとして、ガリレオが木星に望遠鏡を向けたときです。明
 るい木星の回りに、いつも小さな星がいくつか光っていることに気がつきま
 した。その小さな星の数は増減しますが、どうやら全部で4つあることも分
 かってきました。

 また、日を置いて観測すると、この4つの星の位置関係が変化することに気
 がつきました。後にガリレオ衛星と呼ばれることになった木星の四大衛星と
 その衛星の公転運動の発見です。

 観測を続けていくと、4つの衛星はいつも見えているわけではなくて、時々
 3つになったり2つになったり、また4つに戻ったりすることが解りました。
 これは、地球の衛星である月が、時々月食を起こすのと同じことが木星とそ
 の衛星の間でも起こっていたためでした。

 その頃、大航海時代で覇権を争っていた欧州の大国はこぞって、正確な経度
 を測定する技術を求め、その技術の開発者に懸賞金を与えるといった法律を
 作っていたのですが、既に述べた「時計合わせ」の問題をだれも解決できず
 経度測定問題は暗礁に乗り上げていました。

 この経度測定についての懸賞の話をガリレオも耳にしました。そして思いつ
 きました。木星の衛星の食現象を利用すれば、遠く離れた地域でも時計あわ
 せが可能だということに。

 早速、ガリレオはいくつかの国にこの案を送ったのですが、選ぶ方に見る目
 がなかったり、実現する前にガリレオが亡くなってしまったりして残念なが
 ら、ガリレオ存命中にこのガリレオのアイデアが日の目を見ることはありま
 せんでした(もっと長生きしていたらね、ガリレオさん)。

◇ガリレオ衛星を利用した世界地図完成
 ガリレオ本人は自分のアイデアを利用することなく世を去りましたが、この
 アイデア自体はその死後に、フランスのルイ14世の後援を受けたパリ天文台
 のカッシニが、1679年から30年かけて作成した世界地図づくりの経度測定に
 採用されました。

 1642年に息を引き取ってしまったガリレオさんは、このカッシニの偉業を草
 葉の陰から讃えたでしょうか。それとも、「ああ、懸賞金とれたのに」と悔
 しがったでしょうか。

◇双眼鏡でも見えます、ガリレオ衛星
 最後に、木星のガリレオ衛星は明るい衛星なので倍率7~10倍程度の双眼鏡
 や小さな望遠鏡でも見ることが出来ます。

 今頃(2026年1~2月)は、木星はほぼ一晩中、その姿を見ることが出来ます
 ので、機会があれば眺めてみてください。

 ガリレオは、この木星とその衛星の動きを見て、地動説を考えたともいわれ
 ます。あなたも(お子さんも?)、太陽系の縮図のような、木星とその衛星
 たちを一度ご覧になってください。

 ちなみに、木星の衛星の位置などの情報は前述AAなどで知ることが出来ます
 が、AAはちょっと高すぎますし専門的過ぎるという方は、「天文年鑑」とい
 う本(2026年版は1500円)にも同様の情報が掲載されています。本屋さんで
 見かけたら手にとって確かめてみてください(とちょっと宣伝)。

 ※参考として、ここ最近私が撮した木星とその衛星の写真をXにポストして
  置きましたので、御覧ください。
  https://x.com/k_koyomi/status/2017416362424201576

  ついでに、こよみのページのこのXアカウントをフォローしていただけた
  ら嬉しいです(と、ここでも宣伝)。

  (『暦のこぼれ話』に取り上げて欲しい話があれば、
   koyomi8kanri@gmail.com までお願いします。)
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■Web こよみのページ情報
◇季節のページ・二月号掲載
 季節のページ( https://koyomi8.com/sub/season_jmp.html )に二月号を追
 加しました。
 一月中に公開できてよかった・・・。

 ・二月号直接リンク ⇒ https://koyomi8.com/sub/2026/02.html

■埋め草の記 (「編集後記」のようなもの)
 冬の太平洋側のはよく晴れます。
 寒いですけれど、冬は空気も澄んでいるので、夜空の星を眺めるにはなかな
 かいい季節です。

 そんなわけで、最近はちょっとした時間を見つけては、ちょこちょこ星を眺
 め、ちょこちょこその写真を撮ったりしています。
 昨夜も、30分くらいの隙間時間で月と木星(の衛星?)の写真を撮っていま
 した。

 今は月が明るい時期(2/2が満月)なので、星雲等の淡い天体を見るには不
 向きなので、撮影対象となると、どうしても月や惑星となります。惑星とし
 ては昨夜(20時頃)には木星と天王星くらいしか見えなかったので、ちょっ
 と寂しかったですが、木星の衛星については、四大衛星全部や見えておりま
 したので、これに関してはいいタイミングだったようです。

 そんな木星の衛星の写真を眺めて、ふと思いついたのが本日の暦のこぼれ話
 の話。話を書きながら、論より証拠派の私なので観測する日時による木星の
 衛星の位置変化も、このメルマガの読者の皆さんにも御覧いただきたいと、
 急遽、ここ2週間に撮した木星の衛星の写真を並べてみました。

  写真(X投稿)⇒ https://x.com/k_koyomi/status/2017416362424201576

 暦のこぼれ話でも書いたとおり、この四大衛星は双眼鏡や小さな望遠鏡でも
 よく見えますので、皆さんも一度は御覧になることをお薦めします。
 昔々のガリレオになったつもりでお楽しみください。
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☆発行者について
 かわうそ@暦   (https://koyomi8.com/ こよみのページ作者)です。
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