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★☆★☆★ 【日刊☆こよみのページ】2017/07/09 号 (No.3935)  ★☆★☆★
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 お早うございます。本日の暦データを配信致します。

読┃み┃物┃・┃目┃次┃
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□暦のこぼれ話 ・・・ 月の錯視

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★      ■■■ 平成 29年  7月  9日 の暦 ■■■       ★
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西暦 2017年  7月  9日  [月の] 第3週 第2日曜  [年の] 190日目 残り 176日
旧暦 閏 5月(小) 16日 (友引)
ユリウス通日 2457943.5 (日本時 9時の値)

暦と時節
 二十四節気 小暑 (7/7 ~ 7/22)
 七十二候  温風至る (7/7 ~ 7/11)

■祝日・節入日・候入日・雑節等
 満月 望。月と太陽の黄経差が180°となる日。天文学的満月。
    旧暦の十五夜とは一致しないことが多い。

■今日と明日の日干支と主な暦注
◆今日(7/9)のデータ
 六曜   友引 [ともびき] 友びきとて半ばよし.昼時悪し.葬礼忌む
 日干支  丁酉 [ひのとのとり]
 十二直  満   [みつ] 大吉.移転,旅行,婚礼,元服,普請など全て吉
 二十八宿 房   [ぼう] 大吉.婚礼,旅行,神事,造作大吉
 二十七宿 斗   [と] 土動かし,造作は吉
 日家九星 三碧木星 [さんぺきもくせい]

 ◇主な暦注
  一粒万倍日 [いちりゅうまんばいにち]
        慶事、事業開始、種まき等大吉.借金は大凶
  神吉日   [かみよしにち] (神よし)とも書く.神事に吉
  血忌日   [ちいみにち] 鍼灸,刑戮等血を見る事柄は凶

◆明日(7/10)のデータ
 六曜   先負 [せんまけ] 朝~昼は悪し.昼過ぎ~夕まで障りなし
 日干支  戊戌 [つちのえいぬ]
 十二直  平   [たいら] 大吉.祝い事全て吉.特に婚礼は大吉
 二十八宿 心   [しん] 神事,仏事,移転,旅行吉.造作大凶
 二十七宿 女   [じょ] 髪すきなどを除き凶.葬式は大凶
 日家九星 二黒土星 [じこくどせい]

 ◇主な暦注
  復日     [ぶくにち] 慶事ますます吉,凶事ますます凶
  地火日   [じかにち] 基礎工事,柱立て,葬送等凶
  大禍日   [たいかにち] 凶日
 参照:http://koyomi8.com/sub/rekicyuu.htm  (暦注計算)

■誕生花と花言葉
◆今日(07/9) の誕生花
 ギボウシ(擬宝珠)   落ち着き
 リアトリス           燃える思い

◆明日(07/10) の誕生花
 イソトマ             優しい知らせ
 グロキシニア         華やかな日々
 ジンジャー           無駄なこと

 参照:http://koyomi8.com/cgi/today/bflower.php (今日の誕生花)

■今日の記念日
 ◇ジェットコースター記念日
  1955年(昭和30年)のこの日、後楽園遊園地に日本で初めてジェットコー
  スターが登場した。

 ◇鴎外忌
  作家であり、陸軍軍医であった明治の文豪・森鴎外の1922(大正11)年の
  忌日。

 参照:http://koyomi8.com/cgi/today/today.php  (今日は何の日)

■各地の日出没 ( 計算地: 札幌/仙台/東京/大阪/岡山/福岡/那覇 )

 ◆札幌 ( 7/ 9)
  日出  4時 3分( 57度) 日没 19時16分(302度) 昼 時間 15時間12分
  月出 19時 7分(116度) 月没  4時 2分(242度) 正午月齢 15.0
 ・札幌 ( 7/10)
  日出  4時 4分( 57度) 日没 19時15分(302度) 昼 時間 15時間11分
  月出 19時49分(114度) 月没  4時54分(243度) 正午月齢 16.0
 
 ◆仙台 ( 7/ 9)
  日出  4時20分( 60度) 日没 19時 2分(299度) 昼 時間 14時間42分
  月出 18時56分(114度) 月没  4時16分(244度) 正午月齢 15.0
 ・仙台 ( 7/10)
  日出  4時21分( 60度) 日没 19時 2分(299度) 昼 時間 14時間41分
  月出 19時39分(113度) 月没  5時 8分(245度) 正午月齢 16.0
 
 ◆東京 ( 7/ 9)
  日出  4時32分( 61度) 日没 19時 0分(298度) 昼 時間 14時間27分
  月出 18時55分(113度) 月没  4時28分(245度) 正午月齢 15.0
 ・東京 ( 7/10)
  日出  4時33分( 61度) 日没 19時 0分(298度) 昼 時間 14時間27分
  月出 19時39分(112度) 月没  5時19分(246度) 正午月齢 16.0
 
 ◆大阪 ( 7/ 9)
  日出  4時52分( 61度) 日没 19時14分(298度) 昼 時間 14時間22分
  月出 19時10分(113度) 月没  4時47分(246度) 正午月齢 15.0
 ・大阪 ( 7/10)
  日出  4時52分( 61度) 日没 19時13分(298度) 昼 時間 14時間21分
  月出 19時54分(111度) 月没  5時39分(247度) 正午月齢 16.0
 
 ◆岡山 ( 7/ 9)
  日出  4時59分( 61度) 日没 19時20分(298度) 昼 時間 14時間21分
  月出 19時16分(113度) 月没  4時54分(246度) 正午月齢 15.0
 ・岡山 ( 7/10)
  日出  4時59分( 61度) 日没 19時20分(297度) 昼 時間 14時間21分
  月出 20時 0分(111度) 月没  5時46分(247度) 正午月齢 16.0
 
 ◆福岡 ( 7/ 9)
  日出  5時15分( 62度) 日没 19時32分(297度) 昼 時間 14時間16分
  月出 19時29分(113度) 月没  5時11分(246度) 正午月齢 15.0
 ・福岡 ( 7/10)
  日出  5時16分( 62度) 日没 19時31分(297度) 昼 時間 14時間15分
  月出 20時13分(111度) 月没  6時 2分(247度) 正午月齢 16.0
 
 ◆那覇 ( 7/ 9)
  日出  5時43分( 64度) 日没 19時26分(295度) 昼 時間 13時間42分
  月出 19時26分(111度) 月没  5時37分(248度) 正午月齢 15.0
 ・那覇 ( 7/10)
  日出  5時44分( 64度) 日没 19時25分(295度) 昼 時間 13時間42分
  月出 20時11分(109度) 月没  6時28分(249度) 正午月齢 16.0
 
 ※ 出没時刻後の()は出没方位(北:0→東:90→南:180→西:270→北:360度)
 参照:http://koyomi8.com/sub/sunrise.htm  (日出没計算)
    http://koyomi8.com/sub/moonrise.htm (月出没計算)
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★      ■■■  ほぼ週刊 『暦のこぼれ話』 ■■■     ★
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□月の錯視(さくし)
 今日は満月。
 昨夕のことでしたが、空が暗くなり始めたばかりの時刻に、東の空に大きな
 月が浮かんでいるのを見ました。

  ああ、大きな月だな

 と思いながら、大きくて、ちょっとオレンジ色をした月を眺めました。
 「大きな月」と云ったって、月の見かけの大きさが大きいわけではないのに
 なぜか大きく見えてしまう、思えてしまう、そんな「月の錯視」について本
 日はとりあげてみます。
 暦のこぼれ話の内容じゃないかもしれないけれど・・・。

◇地平線近くと天頂近くでは月の見かけの大きさ
 月が地平線から昇った直後と空の高い場所に移動した後(ちょうど真南に来
 る「南中」の時が一番高い場所に来るときです)とでは、大きさが違って見
 えると言うことはあるのでしょうか?
 皆さん、自分の経験に照らして考えてみて下さい。

 大きさは違ってる? それとも違わない?

 「今日のお月様、どれくらい大きかった?」
 と子供に尋ねると、
 「お皿ぐらい大きかった」とか、「これぐらい大きかった」といって腕を一
 杯に伸ばしてその大きさを教えてくれます。でもこれってあまり上手い方法
 じゃありません。お月様と同じくらいに見えるというお皿が目の前にあった
 としても、それを目からどれくらい離すと月と同じに見えるのかわかりませ
 ん。

 同じ皿でも近くで見れば見かけの大きさは大きくなり、離れれば見かけの大
 きさが小さく見えます。実はこれは大切なことです。月だって皿と同じでそ
 れ自体の大きさが大きくなったり小さくなったりするわけでは無いのですか
 ら、見かけの大きさが大きくなったり小さくなったりする原因として考えら
 れるのは、月とそれを見ている人の距離が変わるからと考えるしかありませ
 ん。

 月と地球との距離は平均384400km。この距離はどこからどこまでの距離かと
 いうと、月と地球の中心(正しくは重心)間の距離です。
 月と地球の中心の距離が月の出と南中の瞬間で変わるとは考えられません。
 なぜなら、月の出や南中時刻は世界中同時に起こるわけではないからです。
 日本で月が南中しているころ、ヨーロッパでは月が出たばかりという具合に
 それぞれ差があることを考えればわかることです。

 では、何も変わらないかというとそうでもありません。
 私たちは地球という大きさを持った天体の「表面」に住んでいますから、自
 転運動によって、ある時は地球中心より地球の半径分だけ月に近づくことも
 あれば、遠ざかることもあるのです。

 「地平線近くの月が大きく見えるのは、月の出の瞬間に私たちが月に近く
  南中時に月から遠くにいれば話はわかる」

 のです。なるほど・・・。
 ところが実際はどうなるかというと、自転運動の影響で私たちが月に一番近
 づく瞬間とは、「月が一番小さく見える南中の時刻」なのです。
 まるで逆なんです。

 もし、月が本当に真上に見えるようなとき(真冬の満月などはかなりこれに
 近い)なら、月が出たばかりの時に比べて私たちは地球の半径、約6400km分
 月に近づいてみていることになります。

  6400 / 384400 = 1.7%

 とほんのわずかですが、距離が近づくので「南中の頃の月の方が地平線に近
 い月よりちょっとだけ大きく見える」というのが本当なのです。

◇月の錯視
 地平線に近い月(や太陽)などが大きく見える現象は遙か2300年以上も前の
 アリストテレスの研究以来、幾多の学者によって研究されましたが、天文学
 は未だこの本当の理由を突き止めてはいません。なぜなら、この問題は天文
 学ではなくて、心理学の問題だからなのです。

 この問題は「月の錯視(つきの さくし)」といわれる人間の錯覚です。
 なぜ、こういう錯覚を起こすのか、いろいろな説はありますが、どれが絶対
 という答えは得られていません。

 なぜ大きく見えるのかはわかりにくいですが、錯覚であることを確認するの
 は比較的簡単です。手近にある細長い中空の筒(なければ、アルミホイルや
 ラップの筒でも可)を使って、その筒から月が出てきたときと南中している
 月をのぞいて、普通にみた状態と見比べてみてください。
 筒を通したときと普通に眺めたときでは大きさが違って感じられるはず。

 もし、本当に大きかったら望遠鏡などでのぞいているときだって、大きく見
 えるはずですが実際にはそういうことはないので、望遠鏡をのぞく機会の多
 い人などはすぐにこの月が大きく見える現象が錯覚と気がつくのですが、普
 通は自分の脳にだまされて、

  ああ、大きな月が昇ってくる!

 なんて思っちゃうのです。
 遠い宇宙の天体より、案外自分の頭の中(脳)の方が謎が多いのが人間みた
 いですね。

 なお、この「月の錯視」についてはWeb こよみのページの「暦と天文の雑学」
 の中に

   朝夕の太陽は、昼間の太陽より大きい?
   http://koyomi8.com/reki_doc/doc_0509.htm

 として解説を載せておりますので、そちらも併せてお読みいただければ幸い
 です。

  (『暦のこぼれ話』に取り上げて欲しい話があれば、
   magazine.std@koyomi.vis.ne.jp までお願いします。)
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 かわうそ@暦   (http://koyomi8.com/ こよみのページ作者)です。
 プロフィール ⇒   http://koyomi8.com/msuzuki.htm
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