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★☆★☆★ 【日刊☆こよみのページ】2021/01/17 号 (No.5223)  ★☆★☆★
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        一日の始まりは 『日刊☆こよみのページ』 ▲△▲
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 お早うございます。本日の暦データを配信致します。

読┃み┃物┃・┃目┃次┃
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□暦のこぼれ話 ・・・ 金色夜叉と旧暦
□勝手に『御紹介』
□隅掘り隊通信

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★      ■■■ 令和  3年  1月 17日 の暦 ■■■       ★
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西暦 2021年  1月 17日  [月の] 第4週 第3日曜  [年の]  17日目 残り 349日
旧暦  12月(大)  5日 (仏滅)
ユリウス通日 2459231.5 (日本時 9時の値)

暦と時節
 二十四節気 小寒 (1/5 〜 1/19)
 七十二候  雉始めて鳴く (1/15 〜 1/19)
 土用 (1/17 〜 2/2)

■祝日・節入日・候入日・雑節等
 冬土用入     雑節

■今日と明日の日干支と主な暦注
◆今日(1/17)のデータ
 六曜   仏滅 [ぶつめつ] 大悪日.万用ゆべからず
 日干支  乙丑 [きのとのうし]
 十二直  建  [たつ] 中吉.柱立,事業開始,婚礼吉.屋敷内土動凶
 二十八宿 房  [ぼう] 大吉.婚礼,旅行,神事,造作大吉
 二十七宿 奎  [けい] 大吉.婚礼,棟上げ,旅立ち万に大吉
 日家九星 二黒土星 [じこくどせい]

 ◇主な暦注
  土用入り 
  天恩日 [てんおんにち] 慶事に大吉日.凶事は慎むこと
  神吉日 [かみよしにち] (神よし)とも書く.神事に吉
  五墓(木) 
  十死日 [じゅうしにち] 天殺日ともいう.受死日に次ぐ凶日

◆明日(1/18)のデータ
 六曜   大安 [たいあん] 大安吉日なり.万事よし
 日干支  丙寅 [ひのえとら]
 十二直  除  [のぞく] 小吉.種まき,医療吉.婚礼,土動かし凶
 二十八宿 心  [しん] 神事,仏事,移転,旅行吉.造作大凶
 二十七宿 婁  [ろう] 大吉.婚礼,造作大吉
 日家九星 三碧木星 [さんぺきもくせい]

 ◇主な暦注
  不成就日 [ふじょうじゅにち] 凶日.ことに事業開始等大凶
  天恩日 [てんおんにち] 慶事に大吉日.凶事は慎むこと
 参照:http://koyomi8.com/sub/rekicyuu.htm  (暦注計算)

■誕生花と花言葉
◆今日(01/17) の誕生花
 デンドロビウム わがままな美人
 デンファレ      お似合い
 ナズナ(薺)   すべてを捧げます

◆明日(01/18) の誕生花
 パンジー         私を思ってください
 パフィオペディラム 変わりやすい愛情
 ラケナリア      持続する愛

 参照:http://koyomi8.com/cgi/today/bflower.php (今日の誕生花)

■今日の記念日
 ◇阪神淡路大震災記念日
  1995年(平成7年)のこの日、兵庫県南部を中心にM7.3の地震が発生。
  この「阪神淡路大震災」では死者約6300人、30万人以上の方が避難所で
  生活を行なった。現在もこの日、震災で亡くなった人々を偲び、震災で
  得た教訓を忘れないために神戸市他で式典が行われている。

 ◇防災とボランティアの日
  阪神・淡路大震災をきっかけに国内でボランティア運動が活発になり、
  この年の12月15に防災を呼びかけ、ボランティア精神を普及するため1月
  17日を「防災とボランティアの日」に1月15〜21日を「防災とボランティ
  ア週間」とすることが閣議了解された。

 ◇湾岸戦争開戦の日
  1991(平成3)年、アメリカ軍を主力とする多国籍軍がイラクとクウェート
  のイラク軍拠点に攻撃を開始し、湾岸戦争が勃発した。この日に設定さ
  れていた撤退期限が過ぎてもイラク軍がクウェートから撤退しなかった
  ため、攻撃に踏み切った。

 ◇今月今夜の月の日
  尾崎紅葉の『金色夜叉』の中で、主人公の貫一が熱海の海岸で、貫一を
  裏切った恋人のお宮に「いいか、宮さん、一月の十七日だ。来年の今月
  今夜になつたらば、僕の涙で必ず月は曇らせて見せる」からと言い放っ
  たことから。この日の夜の曇り空を「貫一曇り」という。

 ◇おむすびの日
  米に関係する民間企業やJA等でつくる「ごはんを食べよう国民運動推進
  協議会」が2000(平成12)年11月に制定し、2001(平成13)年から実施。
  日附は公募で選ばれ、阪神大震災ではボランティアの炊き出しで被災者
  が励まされたことから、いつまでもこの善意を忘れない為、1月17日を記
  念日とした。

 (以下にも多数の記念日有り。続きは↓のサイトでどうぞ)
 参照:http://koyomi8.com/cgi/today/today.php  (今日は何の日)

■各地の日出没 ( 計算地: 札幌/仙台/東京/大阪/岡山/福岡/那覇 )

 ◆札幌 ( 1/17)
  日出  7時 2分(118度) 日没 16時28分(242度) 昼 時間  9時間26分
  月出  9時41分(105度) 月没 20時43分(257度) 正午月齢  3.9
 ・札幌 ( 1/18)
  日出  7時 1分(117度) 日没 16時29分(242度) 昼 時間  9時間28分
  月出 10時 4分( 98度) 月没 21時46分(265度) 正午月齢  4.9
 
 ◆仙台 ( 1/17)
  日出  6時51分(116度) 日没 16時42分(244度) 昼 時間  9時間51分
  月出  9時36分(104度) 月没 20時50分(258度) 正午月齢  3.9
 ・仙台 ( 1/18)
  日出  6時50分(115度) 日没 16時43分(244度) 昼 時間  9時間53分
  月出 10時 2分( 97度) 月没 21時50分(265度) 正午月齢  4.9
 
 ◆東京 ( 1/17)
  日出  6時49分(115度) 日没 16時53分(244度) 昼 時間 10時間 4分
  月出  9時37分(103度) 月没 20時58分(259度) 正午月齢  3.9
 ・東京 ( 1/18)
  日出  6時49分(114度) 日没 16時54分(245度) 昼 時間 10時間 5分
  月出 10時 6分( 97度) 月没 21時56分(265度) 正午月齢  4.9
 
 ◆大阪 ( 1/17)
  日出  7時 3分(114度) 日没 17時12分(245度) 昼 時間 10時間 9分
  月出  9時53分(103度) 月没 21時16分(259度) 正午月齢  3.9
 ・大阪 ( 1/18)
  日出  7時 3分(114度) 日没 17時13分(245度) 昼 時間 10時間10分
  月出 10時22分( 97度) 月没 22時14分(265度) 正午月齢  4.9
 
 ◆岡山 ( 1/17)
  日出  7時10分(114度) 日没 17時19分(245度) 昼 時間 10時間 9分
  月出 10時 0分(103度) 月没 21時23分(259度) 正午月齢  3.9
 ・岡山 ( 1/18)
  日出  7時10分(114度) 日没 17時20分(245度) 昼 時間 10時間10分
  月出 10時29分( 97度) 月没 22時21分(265度) 正午月齢  4.9
 
 ◆福岡 ( 1/17)
  日出  7時22分(114度) 日没 17時35分(245度) 昼 時間 10時間14分
  月出 10時13分(103度) 月没 21時39分(259度) 正午月齢  3.9
 ・福岡 ( 1/18)
  日出  7時21分(114度) 日没 17時36分(245度) 昼 時間 10時間15分
  月出 10時42分( 97度) 月没 22時36分(265度) 正午月齢  4.9
 
 ◆那覇 ( 1/17)
  日出  7時18分(112度) 日没 18時 1分(247度) 昼 時間 10時間43分
  月出 10時16分(102度) 月没 21時56分(260度) 正午月齢  3.9
 ・那覇 ( 1/18)
  日出  7時18分(112度) 日没 18時 2分(247度) 昼 時間 10時間44分
  月出 10時49分( 96度) 月没 22時50分(266度) 正午月齢  4.9
 
 ※ 出没時刻後の()は出没方位(北:0→東:90→南:180→西:270→北:360度)
 参照:http://koyomi8.com/sub/sunrise.htm  (日出没計算)
    http://koyomi8.com/sub/moonrise.htm (月出没計算)
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★      ■■■  ほぼ週刊 『暦のこぼれ話』 ■■■     ★
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□金色夜叉と旧暦

 「宮さんかうして二人が一処に居るのも今夜ぎりだ (中略)
  一月の十七日、宮さん、善く覚えてお置き。
  来年の今月今夜は、貫一は何処でこの月を見るのだか!
  再来年の今月今夜・・・十年後の今月今夜・・・一生を通して僕は今月
  今夜を忘れん、忘れるものか、死んでも僕は忘れんよ!

  可いか、宮さん、一月の十七日だ。来年の今月今夜になつたならば、
  僕の涙で必ず月は曇らして見せるから (中略)
  十年後の今月今夜も、僕の涙で月は曇らして見せるから」

 (尾崎紅葉作「金色夜叉」から抜粋。説明に関係のない途中を適宜省略
  テキストは青空文庫 https://www.aozora.gr.jp/ 掲載のものを使用)

 今日は金色夜叉の一部、有名な貫一、お宮の別れの場面の引用からスタート
 です。正直に言って私は金色夜叉を読んだことは有りません(一部抜粋を読
 んだだけ)。そんな私ですが、それでも

  「来年の今月今夜・・・再来年の今月今夜・・・
   十年後の今月今夜も、僕の涙で月は曇らして見せるから」

 というフレーズがすらすら出てくるほど有名な場面です。
 金色夜叉は明治30〜35年(1897〜1902年)の間読売新聞に連載された小説です
 (未完)。さて、この金色夜叉と暦がどんな関係が有るかというと

  「今月今夜の月」

 というフレーズです。
 この熱海の海岸での情景の描写はどうやら満月の夜。
 連載が始まった年の1/17の月の様子を調べてみるとドンピシャ。

 1897/1/17 は旧暦では 12/15。つまり十五夜の満月(天文学的満月はこの 2
 日後でしたが)です。どうやら尾崎紅葉は、連載時点で既にこの場面を思い
 描いていたようです。

 さて、この場面で貫一氏が「来年の今月今夜、再来年の・・・」と言ったと
 き、氏の脳裏にあった月はきっと、その夜と同じ満月だったことは、この文
 章を読む限り間違いないことと思います。ところがです、明治30年当時は既
 に太陽暦・・・もうお解りでしょう? そう、太陽暦の来年の今月今夜の月
 は、満月であるはずがないのです。

 貫一氏が言った、来年、再来年、十年後の月の様子をその日の旧暦の日付で
 考えてみましょう。

  今年   1897/1/17 ⇒ 旧暦 12/15 (十五夜・・・ほぼ満月)
  来年   1898/1/17 ⇒ 旧暦 12/25 (二十五夜・・明け方の細い月)
  再来年  1899/1/17 ⇒ 旧暦 12/ 6 (六夜・・・・上弦の月の前日)
  十年後  1907/1/17 ⇒ 旧暦 12/ 4 (四夜・・・・三日月の翌日))

 うーむ、何れも満月にはほど遠い。「三年後の今月今夜」とでも言えば十七
 夜、立ち待ち月でしたから、満月に近いのですがそれではいかにも取って付
 けたような浮いた台詞になりますしね。

 ではなぜこんな言葉が出てきたのか。これが旧暦(太陰太陽暦)を使用して
 いた時代だったらこの名台詞の通りだったのです。尾崎紅葉の頭の中には旧
 暦時代でなら常識だったこの事実があったのでしょうか。あるいは、旧暦時
 代に「今月今夜の月」のような用法が慣用句としてあって、それを用いただ
 けなのか。この辺の事情は私には判りませんが、細かく見ると名台詞も

   「あ、それおかしい」

 と揚げ足とりの材料と化してしまいます。いちいち揚げ足とりなさんなと言
 われればそれまでですが。

 それにしてもこの小説の連載開始が1897年ですから、太陽暦への改暦からは
 既に24年も経過しています。それでもこんな「今月今夜の月」が同じに見え
 ると考える人が大勢いた、あるいはそうした常套句のような言葉がまだ生き
 ていたとすると、太陽暦の普及は大分難航したようですね。

  (『暦のこぼれ話』に取り上げて欲しい話があれば、
   magazine.std@koyomi.vis.ne.jp までお願いします。)
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■勝手に『御紹介』(Webサイト,メルマガ,本,etc を勝手に紹介します)
◇青空文庫 https://www.aozora.gr.jp/
 「インターネットの電子図書館」
 として、著作者没後50年を経過して著作権が消滅した作品と著作者がインタ
 ーネットを通じて読んでもらうことに同意している作品がテキスト形式で掲
 載されているサイトです。
 テキスト入力は、ボランティアによるもの。

 こういうネットのあり方っていいですよね。
 テキスト形式と言うことで、画面で読む場合には読みにくいということもあ
 るのですが、テキスト形式という手軽で、素材としてはほぼ万能な形式であ
 るため、使いやすいものでもあります。

 私はたまに、このテキストを読み上げソフトに入れて音声かしたファイルを
 車の運転中に聞いていたりします。
 音楽かけるより眠くならないので・・・。

 本日は「暦のこぼれ話」の金色夜叉の引用に利用させていただきました。
 ありがとうございます。

■隅掘り隊通信 (誤字脱字のご連絡は magazine.std@koyomi.vis.ne.jp まで)
◇1/16号、コトノハ
 > 年神様は左義長の火の煙に【のっ】帰り
 →年神様は左義長の火の煙に【乗って】帰り

⇒e-arf 隊員からの報告でした。
 隊員の皆さん、報告有り難うございました。またの活躍を期待します。
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☆発行者について
 かわうそ@暦   (http://koyomi8.com/ こよみのページ作者)です。
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