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★☆★☆★ 【日刊☆こよみのページ】2021/02/10 号 (No.5247) ★☆★☆★ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼▽▼ 今日一日のデータをまとめてチェック! 一日の始まりは 『日刊☆こよみのページ』 ▲△▲ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ お早うございます。本日の暦データを配信致します。 読┃み┃物┃・┃目┃次┃ ━┛━┛━┛━┛━┛━┛ □暦のこぼれ話 ・・・ 春を告げる鳥、鶯と黄鶯 □隅掘り隊通信 □埋め草の記 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=- ◇バックナンバー閲覧と、読者登録は ⇒ http://koyomi8.com/cgi/magu/ 日刊☆こよみのページへのご意見・ご感想そして、質問などは、 ・Email magazine.std@koyomi.vis.ne.jp をご利用下さい。 ・お月様好きの方は、姉妹メルマガ「お月様のお知らせメール」もチェック ⇒ http://archive.mag2.com/0001281490/index.html ◇「こよみのページ」のツイッター https://twitter.com/k_koyomi ◆◇ ご支援お願いします ◇◆ 「こよみのページ」運営のための寄付をお願いしております。 詳しくはこちらをご覧下さい ⇒ http://koyomi8.com/donation.htm ◆~日刊☆こよみのページへの広告・お知らせ等の掲載を希望なさる方は~◆ こちらをご覧下さい ⇒ http://koyomi8.com/cgi/magu/publicity_sample.htm =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=- ★ ■■■ 令和 3年 2月 10日 の暦 ■■■ ★ =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=- 西暦 2021年 2月 10日 [月の] 第2週 第2水曜 [年の] 41日目 残り 325日 旧暦 12月(大) 29日 (仏滅) ユリウス通日 2459255.5 (日本時 9時の値) 暦と時節 二十四節気 立春 (2/3 ~ 2/17) 七十二候 うぐいす鳴く (2/8 ~ 2/12) ■今日と明日の日干支と主な暦注 ◆今日(2/10)のデータ 六曜 仏滅 [ぶつめつ] 大悪日.万用ゆべからず 日干支 己丑 [つちのとのうし] 十二直 閉 [とづ] 凶.金銭収納,墓作りは吉.造作,旅行凶 二十八宿 軫 [しん] 万事吉.衣類裁断のみは火災の難に注意 二十七宿 危 [き] 壁塗り,出行など吉.衣類の裁断等は凶 日家九星 八白土星 [はっぱくどせい] ◇主な暦注 一粒万倍日 [いちりゅうまんばいにち] 慶事、事業開始、種まき等大吉.借金は大凶 帰忌日 [きこにち] 凶日.旅行からの帰宅は特に凶 血忌日 [ちいみにち] 鍼灸,刑戮等血を見る事柄は凶 ◆明日(2/11)のデータ 六曜 大安 [たいあん] 大安吉日なり.万事よし 日干支 庚寅 [かのえとら] 十二直 建 [たつ] 中吉.柱立,事業開始,婚礼吉.屋敷内土動凶 二十八宿 角 [かく] 衣類裁断、柱建、井戸掘吉.葬式は凶 二十七宿 室 [しつ] 祭祀,祈願,婚礼,船乗,造作吉. 日家九星 九紫火星 [きゅうしかせい] ◇主な暦注 不成就日 [ふじょうじゅにち] 凶日.ことに事業開始等大凶 復日 [ぶくにち] 慶事ますます吉,凶事ますます凶 参照:http://koyomi8.com/sub/rekicyuu.htm (暦注計算) ■誕生花と花言葉 ◆今日(02/10) の誕生花 ネコヤナギ(猫柳) 率直 エンドウ いつまでも楽しみは続く ハナニラ(花韮) 別れの悲しみ ◆明日(02/11) の誕生花 マンサク(満作) 閃き,霊感 クモマグサ(雲間草) 愛らしい告白 フリージア<白> 無邪気,あどけなさ 参照:http://koyomi8.com/cgi/today/bflower.php (今日の誕生花) ■今日の記念日 ◇観劇の日 1911年(明治44年)に日本初の洋風劇場である帝国劇場(帝劇)が完成した ことによる。 ◇海の安全祈念日 全国水産高校長協会が2003(平成15)年に制定。 2001(平成13)年、愛媛県 立宇和島水産高校の実習船「えひめ丸」が、ハワイ沖で米国の原子力潜 水艦に衝突されて沈没し、教官や生徒ら9人が亡くなった。 ◇ニットの日 1988年(昭和63年)に、神奈川県の編物学校などで組織された「横浜手 づくりニット友の会」が制定した日。2月10日はニットの語呂合せからで ニットの普及キャンペーンを行う。 ◇キタノ記念日 芸人・映画監督のビートたけし(北野武)を記念する日。 CS放送の番組『チャンネル北野』が2002(平成14)年に制定。 「ツー(2)ビート(10)」の語呂合せ。 ◇ふきのとうの日 「ふ(きの)」「とう」と「2」「10」の語呂合わせから宮城県古川市の ササニシキ資料館が制定。 (以下にも多数の記念日有り。続きは↓のサイトでどうぞ) 参照:http://koyomi8.com/cgi/today/today.php (今日は何の日) ■各地の日出没 ( 計算地: 札幌/仙台/東京/大阪/岡山/福岡/那覇 ) ◆札幌 ( 2/10) 日出 6時39分(108度) 日没 16時59分(251度) 昼 時間 10時間20分 月出 5時54分(123度) 月没 15時 0分(237度) 正午月齢 27.9 ・札幌 ( 2/11) 日出 6時38分(108度) 日没 17時 0分(251度) 昼 時間 10時間23分 月出 6時37分(120度) 月没 16時 9分(241度) 正午月齢 28.9 ◆仙台 ( 2/10) 日出 6時32分(107度) 日没 17時 9分(252度) 昼 時間 10時間37分 月出 5時39分(121度) 月没 15時18分(239度) 正午月齢 27.9 ・仙台 ( 2/11) 日出 6時31分(107度) 日没 17時10分(252度) 昼 時間 10時間39分 月出 6時24分(117度) 月没 16時24分(244度) 正午月齢 28.9 ◆東京 ( 2/10) 日出 6時33分(107度) 日没 17時18分(253度) 昼 時間 10時間45分 月出 5時36分(120度) 月没 15時30分(241度) 正午月齢 27.9 ・東京 ( 2/11) 日出 6時32分(106度) 日没 17時19分(253度) 昼 時間 10時間47分 月出 6時23分(116度) 月没 16時36分(245度) 正午月齢 28.9 ◆大阪 ( 2/10) 日出 6時48分(106度) 日没 17時36分(253度) 昼 時間 10時間48分 月出 5時51分(119度) 月没 15時51分(241度) 正午月齢 27.9 ・大阪 ( 2/11) 日出 6時47分(106度) 日没 17時37分(253度) 昼 時間 10時間50分 月出 6時37分(116度) 月没 16時56分(245度) 正午月齢 28.9 ◆岡山 ( 2/10) 日出 6時55分(106度) 日没 17時43分(253度) 昼 時間 10時間48分 月出 5時57分(119度) 月没 15時58分(241度) 正午月齢 27.9 ・岡山 ( 2/11) 日出 6時54分(106度) 日没 17時44分(253度) 昼 時間 10時間50分 月出 6時44分(116度) 月没 17時 3分(245度) 正午月齢 28.9 ◆福岡 ( 2/10) 日出 7時 7分(106度) 日没 17時58分(253度) 昼 時間 10時間51分 月出 6時 9分(119度) 月没 16時16分(241度) 正午月齢 27.9 ・福岡 ( 2/11) 日出 7時 6分(106度) 日没 17時59分(253度) 昼 時間 10時間53分 月出 6時56分(115度) 月没 17時20分(245度) 正午月齢 28.9 ◆那覇 ( 2/10) 日出 7時 8分(105度) 日没 18時19分(254度) 昼 時間 11時間11分 月出 6時 2分(116度) 月没 16時45分(244度) 正午月齢 27.9 ・那覇 ( 2/11) 日出 7時 8分(105度) 日没 18時20分(254度) 昼 時間 11時間12分 月出 6時51分(113度) 月没 17時46分(247度) 正午月齢 28.9 ※ 出没時刻後の()は出没方位(北:0→東:90→南:180→西:270→北:360度) 参照:http://koyomi8.com/sub/sunrise.htm (日出没計算) http://koyomi8.com/sub/moonrise.htm (月出没計算) =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=- ★ ■■■ ほぼ週刊 『暦のこぼれ話』 ■■■ ★ =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=- ■春を告げる鳥、鶯と黄鶯 七十二候の立春次候は、こよみのページでは、読みやすさなどを考慮し うぐいす鳴く (2/8 ~ 2/12) と紹介しておりますが、元になっているのは 黄鶯睍?(こうおう けんかんす) という、難しい漢字が並んだものです。 本日は、この難しい文字の並んだ「黄鶯睍?」についての話です。 現在使われている七十二候の事実上の基準となっている、明治時代の略本暦 (当時、日本が国として認めていた公式の暦の一つ)に見える言葉で、江戸 時代の宝暦暦から登場した日本生まれの七十二候の候の一つということにな ります。 ◇黄鶯睍?の意味 さて、この「黄鶯睍?」という言葉(とその文字)は日常ではあまりという か、ほとんど絶対にお目に掛からない言葉でしょう。意味も良く解らない。 ということで、辞書のお世話になることにします。 まずは、いつもの広辞苑。 【黄鶯】(こうおう (クワウアウ)) ウグイスのこと 《広辞苑・第六版》 なるほどなるほど。 次に「睍?(けんかん)」の方はというと、 「けんかん」・・・建艦、県官、兼官、倹艱、堅艦、権官、顕官 残念ながら、広辞苑には「睍?」に該当する言葉が見つかりませんでした。 漢和辞典でそれぞれの文字の意味を調べてみると、 【睍】(ケン) でめ。目の飛び出ているさま。 【?】(カン・ワン) 大きな目 【睍?】(けんかん) みめよいさま。一説に、鳴き声のよいさま。 (詩・邶・凱風)「睍?黄鳥」 《大字源・再版 抜粋》 ようやく「黄鶯睍?」の意味が見えてきました。「ウグイスの鳴き声のよい さま」ということですね、きっと。 「黄鶯睍?」のままではとても意味が通じないので、こよみのページの七十 二候では、これを意訳した「うぐいす鳴く」をこの候に当てています。 ◇七十二候、「黄鶯睍?」の謎 ここに登場する「黄鶯」という見慣れない言葉について調べてみると、黄鶯 とはコウライウグイスのことだそうです。 さらにコウライウグイスを調べると、中国産のウグイスで、韓国、中国、北 朝鮮、台湾などに分布するものの日本には稀にしか飛来しないとあります。 そして、来たとしても日本海側にしか来ないとあります(ウィキペディアな ど)。 ウィキペディアで、コウライウグイスを引くと、写真入りの解説ページを見 ることが出来ます。今回の件で初めて私もこの「コウライウグイス」を引い たのですが、百聞は一見にしかずとはこのこと。この鳥の写真を一目見れば 黄鶯 と書かれる理由が解りました。反論の余地無し。本当に、黄色い。目が覚め るほど鮮やかに「黄色い」。特に雄は。あまりに鮮やかなためか、漢詩にも 「黄鳥」の名で登場するとも。大字源の用例にあった詩経の「睍?黄鳥」は まさに、このコウライウグイスの見目の良さ、鳴き声の良さのことだったの でしょう。 ちなみに、雌のほうはというと雄に比べると羽は少々緑がかった色で、花札 に描かれたあの鶯のモデルかもと思えるものでした(日本の鶯は花札のあの 鶯の色と全然違います、地味です)。もしかして、花札の鶯って、中国の黄 鳥(黄鶯)の絵か何かの影響を受けて出来たのかもと想像してしまいます。 このコウライウグイスは希に迷鳥として日本に飛来することはあるようです が、一般に見かけるものではなさそうです。それなのになぜ、わざわざ滅多 に見ることの出来ないコウライウグイスを七十二候の言葉に採用したのか? 黄鶯睍?は本朝七十二候のはずですが、なぜこのような日本には滅多に飛来 しない鳥を指定したのでしょう。コウライウグイスは中国大陸では珍しい鳥 ではなく、漢詩にもたびたび「黄鳥」として取り上げられる鳥だとか。確か に、鮮やかな黄色が目を引く鳥ですから。 「黄鶯睍?」が中国で生まれたままの七十二候の言葉であれば、黄鶯でおか しくはないでしょうが。 ここで、もう一つ調べてみました。 中国本土には、日本のウグイスはいるのか? すると、こちらはコウライウグイスとは逆で、基本的には中国では目にしな い鳥のようです(ことに、古代に文化の中心だった黄河中流域では)。 あれ、それならなぜ「鶯」という漢字が出来たのだろう? 改めて、「鶯」という文字を辞書で引いてみると、 【鶯】(オウ、うぐいす) うぐいす。本来は、こうらいうぐいすをいう。 もずくらいの大きさの小鳥。 羽毛や鳴き声が美しい。・・・黄鳥。 《大字源・再版 抜粋》 あ、答えがあった。 私達のご先祖様が、日本の風物、動植物に「漢字」を当てはめていったとき に、日本にはいないコウライウグイスを表す「鶯」という文字を、中国には いない日本のウグイスに当てはめた。 今と違って「海を渡って他国に行く」なんてことはほとんど不可能に近い時 代には、日本に在るものは中国にもあり、動植物も同じものがあるのだろう と考えられていましたから、同じ漢字が異なるものを指してしまったという ことは、結構あったのでしょう(例えば、紫陽花なんかもそう)。 中国でのコウライウグイスは、春を告げる鳴き声のよい鳥として古くから知 られていた鳥で、その役割は日本においては、別の種類の鳥であるウグイス が担っていた。そのうえ、詩経のようによく知られた本の中に「睍?黄鳥」 として登場する(ちなみに、この「睍?黄鳥」が登場する詩のタイトルは、 「凱風」で、南から吹く穏やかな風を意味します。春から初夏に吹く優しい 風を表します。)。 コウライウグイスとウグイスは、生物の分類からすれば異なる種類の鳥です が、春を告げる鳴き声の美しい鳥という点では同じ。 そして、七十二候はずっと漢字のみで書かれていましたから、「うぐいす鳴 く」を漢語風に「黄鶯睍?」と書き表したのだと考えます。おそらくは、詩 経に登場する「睍?黄鳥」も影響したと想像します。 まあ、あくまでも推測の域を出ない話ではありますが、なぜ本朝七十二候に 「黄鶯睍?」という理由は、こんなところじゃないのかな? (『暦のこぼれ話』に取り上げて欲しい話があれば、 magazine.std@koyomi.vis.ne.jp までお願いします。) =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=- ★ ■■■ 連絡&お知らせコーナー ■■■ ★ =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=- ■隅掘り隊通信 (誤字脱字のご連絡は magazine.std@koyomi.vis.ne.jp まで) ◇2/9号、コトノハ > その花から漂う【芳香をに】気付けば →その花から漂う【芳香に】気付けば ⇒e-arf 隊員からの報告でした。 隊員の皆さん、報告有り難うございました。またの活躍を期待します。 ■埋め草の記 (「編集後記」のようなもの) 本日のこぼれ話で取り上げた「うぐいす鳴く」については、その候入りの日 にツイッターで、コウライウグイスの写真を入れてツイートしています。 ※「こよみのページ」のツイッター https://twitter.com/k_koyomi 写真は、Web 作製などで必要になる写真素材を購入するサイトで見つけたも の。やはり写真があると説得力がある。 日刊☆こよみのページは、テキストのメールマガジンなので、写真を載せら れませんけど、せっかく話もかけたことだし、もうちょっと手を入れたら、 Web こよみのページの「暦と天文の雑学」あたりに、アップできるかも。 (折角、有料の写真素材、購入したことだし、というさもしい考えが脳裏を 過っております) 明日は祝日なので、本日は夜更かししても大丈夫だろうから、頑張ってみよ うかななんて、ふと考えたかわうそでした。 ああ、こうやって、時間はどんどん無くなってゆくんだな。 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=- ■■ 【日刊☆こよみのページ】(まぐまぐID: 0000210127) ■■ =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=- ☆ご意見・ご感想・質問送付先E-mail: magazine.std@koyomi.vis.ne.jp バックナンバー参照、メルマガ登録・解除 http://koyomi8.com/cgi/magu/ ★「日刊☆こよみのページ」に広告等の掲載条件については、 http://koyomi8.com/cgi/magu/publicity_sample.htm をご覧下さい。★ ☆発行者について かわうそ@暦 (http://koyomi8.com/ こよみのページ作者)です。 プロフィール ⇒ http://koyomi8.com/msuzuki.htm ★Web こよみのページもよろしく! http://koyomi8.com/ (携帯版・今日の暦は http://koyomi8.com/i/ ) =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-