かわうそ日記 ( 2003年08月 ) こよみのページ こよみのページ
秋麗(あきうらら)  (2003.8.29[金])

 先週末に帰った和歌山は、涼しい日が続く東京と違い、海へ泳ぎに出かけようと思うほどの暑さであった。下旬とはいえまだ8月、夏のうちであろうか。

 東京へ戻ったのは火曜日。それからしばらく仕事がたて込んでしまい、日記を書く余裕も失ってしまった。書きたいことはその時々に有るのだが、書くまで気力が続かないと言った状態であった。

 当分、忙しい時期は続きそうであるがその内でも特に差し迫った件は昨日片が付き、ちょっと早めに帰宅し、5時間寝ることが出来たことで大分復活。久々の日記を書いている。しばらく間を開けてしまったため、書き出してはみたものの、書きたい事柄の多さから何を書いて良いのか一つに絞れない。困ってしまった。

 かわうそ日記の場合、書くことに困った時は写真に逃げる。今回もいつものこのパターンで行くことにして、選んだ写真が右のハセに干された稲。
ハセ木と稲 昼には、暑い日の中を稲刈る人の姿を見ていたが、すっかり刈り取られた夕方の田圃には人影はない。稲刈りをしていた人も今頃は家で一日の汗を流している頃だろうか。
刈り取られた稲もまた、ハセの上で一休み。

 夏の暑さが残こってはいるものの、トンボも飛び始めた田圃の上はもう秋。空を見上げて秋麗と言ったら気が早すぎるだろうか?


上を向いて、下を向いて  (2003.8.20[水])

 近頃、朝が眠くてかなわない。朝の電車では本を開いてみても、下を向いて読み出すと眠気が襲ってくる。下を向くと眠くなる傾向は、駅から職場までの道でも同様である。視線を足下に落として歩いていると、だんだんと眠くなる。

   上を向いて歩こう

 有名な歌の一節に有るこの言葉、なかなかである。無理にでも上を向いて歩いてみると眠気も去って元気になる気がする。上を向いた視線の先に「青空と夏雲」でも有ればなおいっそう効果的だろうが、今年の不純な天候ではそこまで望むのは無理なようであるが、それでも上を向く効果が有る。躓かない程度に上を向いて歩こう。

落花(芙蓉) 上を向いて、一旦目が覚めてしまえば、視線を落としても眠気の来襲は無い。さっきまでは何も感じなかった路上のごみや木の葉にも、楽しい連想が広がるようになる。やっと頭の中身も「朝」を感じて動き出したようである。

 上を向いて、下を向いて。きっと明日も明後日も、私の朝はそうしてはじまることだろう。
写真は、下を向いていて見つけた和菓子のような芙蓉の落花。上を向いたら芙蓉の花。
上を向いた時の花の写真はまたいずれ。


近況 03/08/15  (2003.8.15[金])

8/11 月曜日
 朝から、膝の具合がおかしい。歩くだけでも痛いし、あまり曲がらない。その上ちょっと浮腫んで触るとプヨプヨする。先週から何か違和感と鈍痛が有ったが、すぐに直ると思っていた。
 さすがに不安になったので、病院へ行くことにする。付き添いや何かで行く機会は多いが、自分自身のために病院に行くことは滅多にない私にとっては、「決断」である。
 結果から言えば、右膝の外傷性内側靱帯損傷。ただし軽度で3週間程度の通院で直るとのこと。一安心。
8/12 - 13 火~水曜日
 今年は新盆(父)であるのでこの時期は、福島の実家に帰らなければならないのだが、仕事の都合もあり、また7月の末に妻子共々遊びに行ったと言うことで、戻らないことにした。

 済まないなとは思いつつも、昼は真面目に仕事をして、夜は両日とも練習に出かけてしまった。右足をあまり曲げないようにと気を遣っていたため、その分の負担が左足にかかってしまい、なんだかつかれた。「程々」という言葉もぼちぼち覚えないと行けないな。
8/14 木曜日
 滅多に行かない病院へ今日もまた行ってしまった。今回は人間ドック。
 さすがは天下の○ノ門病院、こんな次期にもかかわらず、日帰りコースは大にぎわい。まな板の上の鯉ならぬ検査台の上のかわうそとなって、流れ作業のように各種検査を受けた。
 身長は6mm 縮み、体重は1kg 増え、体脂肪率は久々に2 桁となった。増えた体重は増えた体脂肪率と相関が有りそう。1kg のラードを蓄えてしまったのかも。
 不安に思っていた視力の低下は今のところ数値には出ず(近頃は、1.5までしか測らないんだな)、超音波エコーは死ぬほどくすぐったかったし、バリウムは不味かったが、とりあえず終了。あとは、2 週間後の成績表次第である。
 その後、午後から出勤。概ね真面目に仕事をする。練習しない日は溜まった仕事をかたづける日であるのだが、胃(腸?)の中のバリウムが気持ち悪くて、続ける気になれず19:30 には職場を出る。外は激しい雨。開いた傘が重かった。


台風通過  (2003.8.11[月])

週末、台風10号が日本を通り過ぎていった。
この台風は雨・風ともに強く、大きな被害を各地に残していったようだ。

和歌山の本宅は金曜の夜、そして千葉の自宅付近へは土曜日の夕方に台風は到着。どちらの家にも幸い被害はなかった。
金曜の夜の電話で、本宅の玄関前のプランターの雑草(?)の中に住むカマキリを心配していた妻であったが、翌日の電話では台風一過の空の下で、

百日紅(さるすべり) 「草と一緒に風にゆれとった」

と、喜びながらその無事を伝えてくれた。
千葉の自宅はと言えば、確かに風は強かったものの台風のそれとわかるほどのものではなく、いつの間にか過ぎてしまった気がする。翌日の暑さだけがどうやら台風が過ぎていったらしいことを示していた。

週明けて眠い目をこすりながらの出勤。駅に降り、盆で心なしか人影の減った街を職場に向かって歩き出すと間もなくビルを背景に百日紅の木が見えてくる。
少し色合いの薄い花が暗色のビルに映え、この花で目が覚めたものだが、その花の数は吹き散らされてしまったのか少なかった。

金曜に目にした時とはうってかわって寂しくなったその花の数に、やはり台風が過ぎていったのだとようやく実感した。(写真は、金曜日の朝に写したもの)


蝉時雨  (2003.8.6[水])

外へ走り出すと昼の東京の気温は30℃。
それでも昨日、一昨日と34℃あったことを考えると大分しのぎやすい。走っていてもそれは実感できる。
走り出して間もなく、道を行き交う車の騒音をも圧するような蝉時雨の中に入った。夏の遅い今年、今までどこかに隠れていた蝉たちが梅雨明けと同時の暑さの到来に、ここぞとばかりに鳴き交わしている。

昼休みに走る築地の市場前から浜離宮の間は、街路や公園に意外なほど木が多く、周囲のコンクリートの建物ばかりの街には住みにくいのだろう蝉たちの格好の避難所となっている。

浜離宮の堀に沿って走り、その半ばに至ると頃には、蝉時雨の勢いも弱まり、車の騒音が優勢となる。緑の深さで言えば、走り出したところよりもこちらの方が勝っているのに不思議なものである。

いくつかの信号で足止めされつつ日の出桟橋に達すれば、本日は折り返し。
満ち潮に向かい、潮位の上りつつある海をかいま見ながら再び蝉時雨の中へと入る。

このときには、走り出したときに感じたしのぎやすさは何処へやら。Tシャツはびっしょりと汗に濡れ、喘ぎつつ降りしきる蝉時雨の歩道を走る。
残りあと300m。交差点の門を曲がれば職場の門。ひとまず本日のゴールである。


夕暮れ時  (2003.8.4[月])

朝は登ってきた駅までの緩い坂道を
今は家に向かって下る

肩に感じるバックの中の汗に濡れた
幾枚もの試合用のシャツの重さが、
今日一日の暑さの記憶となる

家までは、薄暮の中をあと5分
吹き始めた夕暮れの風が、
暑さの記憶を吹き払ってゆく


夏は来た?  (2003.8.1[金])

7月も終わりだというのに、まだ梅雨は明けないかと気になりはじめる。
気象庁が梅雨明け宣言を出したからと言って、昨日までと劇的に季節が変わるわけでは無いとは思いながらも、やはり節目の恒例行事。宣言が出ないと、夏という感じがしない。さてどうだろう?

夏休みの間、普段は毎日のように出かけるバドミントンの練習に行けなかった。たまにはいいと人は言うかもしれないが、半ば中毒と化している私なので、そろそろ限界。今日こそはと、ラケットを持って職場を後にした。

本日の練習場所は普段の通勤経路の総武線の沿線にあるのだが、職場の目の前に駅のある地下鉄を利用すると、20分程時間が短縮できるので、本日はこの経路。それでも練習開始時間には30分以上遅刻。急がないと。

乗った地下鉄の路線は空いていたので、殊勝に持ち帰り仕事の資料を開いて読むうちに乗換駅に着く。ここから一旦外へ出てJRに乗り換える。
暮れなずむ空地下鉄の駅の階段を1段飛ばしに駆け上がり、地下鉄の蛍光灯の光とは違った色の夕暮の街へ出た。

既に日は短くなりつつあるはずだが、久しぶりに見た晴れた夕空は明るく、ビルにかかる巻き雲の色に、暮れなずむ夏の日を感じた。

追記.
久々の練習は、たった5ゲームで足が攣った・・・


ページトップ by かわうそ@暦 (PV since 2008.7.8) Powered by HL-imgdiary Ver.3.00