かわうそ日記 ( 2004年05月 ) こよみのページ こよみのページ
カメが来た!  (2004.5.28[金])

しばらく前から、同居人が出来た。
和歌山の本宅で生まれ、育っていたカメ二匹が都会に越してきたのだ。

越してきたと言っても、私を訪ねて三千里の道をてくてく歩いてきたわけではない。うさぎより速い新幹線(途中までは、うさぎくらい速い紀勢本線の特急)に乗せられ、連れてこられたのである。

大きめのカメは生後1歳と6ヶ月。小さい方が6ヶ月程である。何れも親ガメが産んだ卵を砂に埋めて、ある日気が付いたら砂に穴が空いていて、そばの石ころの陰に隠れているところを発見されたものなので、正確な誕生日は解らない。多分11月の初めの何時かである。

カメが来た和歌山の本宅で二匹の人間を飼っている家内は、「カメ二匹分まで手がまわらん」と言うことで、カメは私が飼うことになった。
あれからおよそ2週間。水槽に砂に水循環ポンプに・・・とようやくカメの部屋も、それらしくなってきた。

エサをやるとどちらも素早い動作で水面に浮かんだエサをパクつく。今のところ私は同居人と言うより、敵と見なされているらしく、近づくと大きな方は首を縮め、小さい方はお気に入りの岩(樹脂製の偽物)の上から水に飛び込んで、逃げようとする。
もう少し学習して、

 「外敵が来る→エサが降ってくる」

と言う因果関係に気付ことを願おう。
今はまだ「外敵」の地位にいて、エサを追いかけて泳ぐ姿を眺めて楽しんでいる。
追伸.
名前は本宅で放し飼いになっている人間2人と同じ。安直。


夜の歌  (2004.5.14[金])

草に雫を残して雨は行き過ぎた

雨を運び、雨を運び去った風は、
草の雫さえ運び去ろうと吹き続ける

雲は街の明かりを映して仄白く浮かび、
微かな陰影とともに流てゆく

木々は風の呼吸とともに身を揺らし、
風とともに夜の歌を歌っている



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