かわうそ日記 ( 2005年09月 ) こよみのページ こよみのページ
二百十四日  (2005.9.6[火])

二百十四日の波

九月五日、
二百十日から四日遅れて嵐がやってきた。
小一時間前には視界を閉ざすざんざ降りの雨。
雨は小止みとなって、風が嵐の舞台の主役となっていた。

夕暮れの闇が迫る頃、防潮堤に沿って車を走らせると、飛沫をあげて寄せる波が見える。
海と空、二色の鈍色の間に波頭の白い線が引かれる。
時折、風にまきあがる飛沫が防潮堤を越えて道路を濡らしている。

嵐の中心は遙か九州の沖合。
千キロを超えて続く雨雲の下を、
千キロを越えて渡ってきた波が打ち寄せる。
嵐の本体がこの波に追いつくのは二日後。
二百十日を六日過ぎた頃だろう。


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