かわうそ日記 ( 2007年06月 ) こよみのページ こよみのページ
玄関進化  (2007.6.30[土])

いろいろ問題を起こして現在は停止されているが、ちょっと前までよく流れていたCMに、

 駅前留学

という言葉が使われていた。一頃は流行語にもなった言葉である。
世間が駅前留学なら、我が家では

 玄関進化

である。
この日記にも時折顔をのぞかせるがのだが、我が家には玄関に何匹かの生き物が飼われている。この玄関を眺めていると、生物のたどってきた長い進化の道筋を垣間見る思いがする。


【魚類】・・・桃華(ももか)

魚類代表・桃華玄関進化の基点となるのは、桃華である。現在は、他の三匹の金魚と共同で暮らしている。

他に、水槽掃除人のタニシも多数同居しているが、タニシについては今回はあっさり省略してしまった。差別だろうか?

一応、「上を目指して」いるらしいその眼差しから、我が家の「玄関進化」は始まるのであった。
大口を開けた悠揚迫らぬその表情には、始祖としての貫禄がある(か?)。

【両生類】・・・イモ

両生類代表・イモ始祖、桃華他の金魚の水槽の前には、一月前から我が家にやって来た両生類の「イモ」がいる。名前のイモはイモリのイモ。通常は「イモちゃん」と呼ばれている。

我が家へ来て早々に生んだ卵から、最近「コイモ」が誕生した。イモちゃんは一児の母である。

水槽の中州代わりの石に登って遠くを見つめるようなその凛々しい姿は、かつて初めて水を出て陸上を歩いたと言われる両生類の先輩、イクチオステガを彷彿とさせ、これからのさらなる進化を予感させる。

【爬虫類】・・・タツノリ

爬虫類代表・タツノリ神の意図は量りがたい。

それを痛感させるのがこの写真である。
我が家の玄関進化の最高の到達点たる爬虫類の代表がこの顔とは。両生類、イモのあの凛々しさの先に待っていたのがこの顔である。

進化の道筋は常に先に続いているわけではなく、その多くは袋小路に終わっている。もしかすると我が家の玄関進化も袋小路で終わってしまうのかもしれない。

  「そんなことより、ご飯ちょうだい」

と、なんだか間の抜けた顔を見せるタツノリ。
神の意図は量りがたい、もしかするとこの間抜け顔からさらなる進化が始まるのかもしれない。


我が家の玄関進化はこの段階までである。
だが進化自体はさらに続いている。続きが玄関に留まらなかっただけのことである。進化が続いた結果、哺乳類まで至り、その哺乳類は「家」というものを作る段階まで達した。

そして、玄関の奥の部分にその二足歩行の哺乳類が四匹住んでいて、時折玄関にやって来ては、魚類・両生類・爬虫類の代表の面々にエサを与えている。

ここまで書き進めてふと思った。
玄関で生き物を飼っているつもりのその二足歩行の哺乳類たちも、実はもっと進んだ生物の玄関で飼われていたりなんかしないのだろうかと。

神の意図は量りがたい・・・。


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