かわうそ日記 ( 2009年10月 ) こよみのページ こよみのページ
リーゼント  (2009.10.31[土])

リーゼント椎茸我が家の息子もついに、リーゼントスタイルに。

親の心配をよそに、一昔(二昔?)前のツッパリのような髪型になって登場したのは現実の息子では無くて、お風呂場で育っていた椎茸。
我が家での呼び名では「シイタケオ君」です。

今年の春、幾人かのシイタケオ君が生えたホダ木でしたが、期待しただけの人数(本数)は生まれてこず、春を終わってしまっていました。
秋になって再び椎茸君達には過ごしやすい季節となったので、一時休眠状態となっていたホダ木を私の家で一番湿度の高そうな風呂場の窓際に移しました。

 キノコは、刺激してやらないと出てきません

と何かで聞いた話を思い出して、風呂場の窓辺に置く前にホダ木をトントンと木槌で叩いてみました。さあ、目を覚ませと。

その暴力的な目覚ましの合図によって目を覚ましたのがこの変わった格好のシイタケオ君でした。
暴力によって無理矢理目を覚まされたためか、彼は反抗的にこんな形に?
反抗の故かリーゼントスタイルとなったシイタケオ君ですが、形はともあれ大きさは十分。
もう少ししたら、この姿のまま収穫されて食卓でのご対面となることでしょう。


ムベ  (2009.10.23[金])

むべ【郁子・野木瓜】
  アケビ科の常緑蔓性低木。暖地に自生。5〜7枚の厚い小葉から成る掌状複葉。
5月頃、白色で淡紅紫色を帯びる花を開き、佳香がある。暗紫色のアケビに似た果実を結ぶが開裂しない。
甘く食用。茎・根などは利尿剤。トキワアケビ。うべ。
《広辞苑より》


「お土産です」

仕事で山歩きしてきた同僚が、そう言ってムベをくれました。
写真に写した二つの他に、あと四つ。全部で六つのムベの実が絡み合った蔓からぶら下がっていました。

実の色はほどのよい赤紫色。
光沢の有る濃い緑の葉の色と相まって、その赤紫色は鮮やかです。

生まれ故郷で見知ったアケビとは違い、実は熟しても果肉を覆った厚い皮は口を開くことが有りません。
またその葉もアケビに比べると厚く色濃く、光沢があり、秋が深まってもその濃い緑の色はあせることがありません。
トキワアケビ(常葉木通?)という別名も、この色あせない葉の色からきたものでしょうか。

ムベ土産にもらった六つのムベは、互いの蔓が絡み合ってどの実がどの蔓に生っているのかわからない有り様。しっかりと絡み有っていて写真を撮るために一本づつにほどくのにえらく骨が折れました。

しばらく悪戦苦闘して絡み合った蔓をほどいて写した記念の写真がこの一枚。
写真を撮した後は、早速実の一つを割って中の半透明になった果肉の味を確かめてみました。種の多いアケビに比べても更に種の多いムベの実なので、食べられる果肉はわずかでしたが、半透明に熟した果肉は甘く美味しい。これでもう少し果肉が厚ければな。

土産としてこのムベをくれた同僚にも勧めましたが、同僚は結局手を出さず味見をしたのは私だけ。
もったいない・・・と思いつつ、一人味わった秋の味でした。


餅搗きウサギ  (2009.10.3[土])

薄と萩があって、芋(サツマイモ)と俵形の団子がありました。
団子は餡のどてらをまとっています。関西風です。

今日は十五夜、お月様が出てきました。
あんまり晴れない十五夜の空ですが、今年は雲もなく、
昇るお月様も機嫌がいいようです。

月が山の陰からから顔を出して間もなく、関西風の団子は消えてしまいました。もちろん私と家族のお腹の中に。
あんまり直ぐになくなったので、お月様は関西風の団子を賞味する暇がなかったかも。
ごめんなさい。

中秋の月丸い月より、俵形の団子に奪われた私と家族の目が再び丸い月に戻ったとき、お供えの団子を横取りされたお月様の上では、消えた団子の代わりの餅を、ペッタンペッタン搗いているウサギの姿がありました。

夜も更けて、もうすぐ日付が変わる頃、もう一度見上げた月の上では相変わらずウサギがペッタンペッタン餅を搗いていました。どうやらお供えの団子をさっさと食べてしまったのは我が家一軒だけではなかったようです。

かわいそうな十五夜のウサギは、今夜は夜通し餅を搗くことになりそうです。

※写真は日付の変わる頃に撮ったお月様の写真。
 満月はこの15時間後。まだちょっとだけ欠けているのが解るでしょうか?


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