かわうそ日記 ( 2009年11月 ) こよみのページ こよみのページ
郷土愛?  (2009.11.21[土])

同県人というだけで、つい応援したくなってしまう。
春や夏の甲子園の時期になると日本国中であたりまえに見られる現象です。
野球に興味のない私にとっては不思議な現象。

しかし、この不思議な現象に私も乗っかってしまいました。ただし、野球ではありません。

試合会場で、同じ県の選手が試合をしていると、そのコートが気になり、ついでについつい応援してしまいます。それがそんなに親しい選手でないとしても。

今回の試合では同じ会場に一組だけ同じ県の選手を見つけました。
年代も性別も違うし、活動する地域も県の端っこと端っこくらい離れている選手なので極たまに練習で一緒になったり、大きな試合で顔を合わせて話をするくらいの関係ですがやはり思います

 ガンバレ!

と。
ガンバレ、和歌山勝ってくれると、それだけで気分がよくなります。これが甲子園の時期に人々がみせるあの反応なのか・・・。

この写真の試合は応援していたペアが勝って、私も気分良く自分の試合に入ることが出来ました。
よかったよかった。

それはそうと、この写真の試合の少し後に私たちの試合が始まりました。応援したこの二人は、はたして私たちを応援してくれたかな?
なんてふと考えてしまうかわうそ。
ああ、なんて器の小さい奴・・・。


帰省  (2009.11.19[木])

コナラの冬 秋が終わっても一向に木々の葉の色の変わらない緑りの里山の眺めに慣れた目には、黄色くなり、赤くなり、やがて褐色の落葉色となるコナラやミズナラの葉の色の変化は珍しく映ります。この葉の色の変化は季節の流れを示す時計のようです。

 天気予報によれば、今日は一気に冷え込むらしい。
 寒さの苦手な私が、久々に北国の生まれ故郷に帰えると言う日に限ってこんな日とは。ついていないこと。

 北上する新幹線の窓から外を眺めれば、沿線の里山の木の葉からは次第に緑の色が消えて、黄味や赤味を含んだ褐色が目立つようになっていました。
 今まですっかり忘れてしまっていた、生まれ故郷の秋の終わりから冬の初めにかけての里山の色でした。

  ああ、久しぶりに帰ってきたんだ

 車窓から眺める里山の色の変化によって、生まれ育ったところに戻って来たことを実感することが出来ました。
 駅に降りれば、一気に冷え込んだという今日の風は冷たくて少々辛そうですが、それもまた故郷に帰ってきたことを実感させてくれることでしょう。


「風の子」の花  (2009.11.6[金])

子供は風の子

すっかり大人になって、「風の子」だった頃の記憶すっかり無くしている私です。
それでも無理してぼんやりした記憶をたどれば、雪の積もった山野を駆け回った映像が浮かびますが、それはきっと映画か何かの映像が記憶に残っているものに違いない。
まさか、あの風景の中に自分がいたなんて、寒がりの私にはとても信じられないですから。

子供は風の子

そんな私の中では有り得ない言葉も、まだ死語でないことが、あろう事かこの私の子供達を見るとわかります。
彼らは、木枯らしが吹くこの季節になってもまだ半袖・半ズボンという信じられない姿で過ごすことが有るからです。

時々、寒いからといって半袖のシャツの上からジャンパーを羽織ったりしています。最初から袖の長いシャツを着ればいいのにと、それを見て私は思います。

子供は風の子

その言葉を思い起こさせるものがもう一つあります。
それが石蕗です。
石蕗陽の光を思わせるような明るい色の花が、選りにも選って木枯らしの吹き始める頃に咲き出します。

今年もまた木枯らしの吹き始める頃になり、石蕗のお日様色の花が山道の端から、石垣の隙間から姿を現し始めました。
木枯らしなんかちっとも気にしていないかのように。

お日様の色の花を持っているから平気です

元気に咲く石蕗はそう言っているような気がします。
私も子供の頃は風の子の一員だったとすれば、その頃には何処かにお日様のかけらを持っているのかも。
いつまで持っていて、いつどこに置き忘れてきたのかな?


遅れてきた月  (2009.11.3[火])

あと一ヶ月もすると、一年で一番日暮れが早い時期がやってきます。
その頃に比べればまだ日暮れは遅いはずですが、飛び石連休の最後となった今日の一日も、気がついたときにはすっかりくれてしまっていました。

秋の日は釣瓶落し。
日が沈んだと思うとあっという間もなく辺りは暗くなり、自分の手元もよく見えない有り様です。

 もうちょっとだったのに

外での作業が、あと少しで一区切りというところまで来ていたのに、残念ながら今日はこれまで。釣瓶落しの秋の暮れには適いませんでした。

足下に置いた荷物さえ見えなくなり、懐中電灯を持ってこなかったことを後悔していると東の空から助けが現れました。
まさに「天の助け」の満月でした。

水平線に沿って伸びた雲のために、登場の遅れていたお月様が昇ってきて、夜の闇にのまれて一旦見失った足下の道具類を照らし出してくれました。

今日のお月様は、同じ丸い月でも沢山の人に見つめられる十五夜の月から一月遅れてやって来た満月です。中秋の月のあとのもう一つの月見の月、後の月からも三日遅れたて来た月です。
いろいろなものから遅れてきた月ですから、昇る時刻も少々遅れ気味?

 すみません、遅れてしまいました

そう言いながら、丸く明るい月が東の空に現れて、辺りを照らしてくれました。
遅れてきた月


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