かわうそ日記 ( 2010年08月 ) こよみのページ こよみのページ
水浴び  (2010.8.17[火])

お腹空いた

何もなければ、さっさと定時退社して、明るいうちに帰ってカメたちに水浴びでもさせてやろう、なんて思っていたのですが。
楽しみにしていた定時退社の時刻が間近にせまったころ、無ければいいなと思っていた「何か」が起こってしまいました。
月の海「何か」の処理が済んだときには定時を 5時間ばかり過ぎていました。
目論見が外れて、カメたちの水浴びもおあずけです。

仕事を終えて外に出ると、あたりを照らしていたはずの上弦の月の姿は空には見えませんでした。沈み切るには早すぎる時刻なのに。

職場から車ではほんの 3分。
急な坂を下りきると目の前は海。
その目の前の海に 3分前には見つけられなかった月の姿が映っていました。
思ったより月は低い空まで移動していて、波の上にその姿を揺らしていました。

暑い一日でしたから、月も姿を隠す前にちょっと水浴びしいるようでした。
それに引き替え、カメたちの水浴びはお預けとなりました。
カメたち、ゴメン。


夏バテ  (2010.8.14[土])

八月半ば。ぼちぼち

 「残暑」

という言葉が板につく時期です。
人間世界にはこの残暑の時期に夏バテで苦しむ人が多いですが、どうやら人間以外でも事情は似たり寄ったりのようです。

カメ、夏バテ中ご覧の通り、我が家のカメ二匹も夏バテ気味。
ぐったりしております。

普段は水に潜って暮らすことの多い二匹も、水槽の水の温度が高くなったためか、水から上がってぐったりしてます。
夏バテでぐったりしている様は、カメも人間もかわりないか。

ああ、違いがありました、一つだけ。
夏バテすると人間は伸びてしまいますが、カメの首は縮んでいますね。


龍の渡る空  (2010.8.8[日])

朝早く家を出て、夏の暑い一日、さらに暑い体育館での練習をしました。
好きなこととはいえ、練習が終わるころには流石にくたくた。
今日の練習場所から家までの帰り道は車で 3時間。
真っ直ぐに帰り着く自信は、体育館を出たとき、既にありませんでした。

車を走らせ始めてから1時間、案の定、眠気が襲ってきました。
早く帰り着きたいのは山々でしたが、安全第一となんとか道の駅に車を止めると同時に、睡魔の軍団に意識を奪われました。
夏の青い空が、意識を奪われる前の最後の記憶でした。

昇る虹・海から空へ次に目にした空には沈みかけた陽の光に微かに色づいた雲と、虹がありました。
虹は二本。南の海から立ち上がり、北の山に消えるまで、空の半分を横切っていました。
昔、虹は雨を操る龍の眷属だと考えられたそうです。
内側が菫色で外側が赤い虹は雄で「虹」、虹の外側に時折見える色の並びの逆になった淡い虹は雌で「霓(げい)」。
虹と霓は夕暮れの陽の光がちぎれ雲で陰り、落ちる雨の勢いが変わり、虹と霓はその度に濃淡を変えながら空を渡っていました。

身を潜める虹・空から山へ眠気も大分去って、車を走らせはじめても虹達はフロントガラスの向こうにありました。
霓が、そして虹が姿を隠したのは夕闇が地上から空の雲にまで達する頃でした。
虹たちが姿が消え、そろそろ車のライトを点けようと考えた頃、フロントガラスには雨粒が落ち始めました。
虹は雨を自在に操る、姿を消す際にその力を使ったのでしょう。

練習帰り、眠くて仕方なく仮眠したお蔭で今日は見事な虹達に出会うことが出来た私です。

 「虹は雨だけでなく、人の眠気まで操れるのかも」

ふとそんなことが脳裏を横切ったときには、微かに残った眠気の一片も洗い流されてしまっていました。降り出した雨がフロントグラスの汚れを洗い流すように。


ある日のカメ  (2010.8.1[日])

カメ@夏バテ夏バテ中のカメ
まだ午前中だというのに気温は、32℃を超えています。
狭い一つの部屋(水槽)に二匹で暮らしているカメは、この暑さに夏バテ気味。
 とうちゃん、暑いよ
バテ気味のカメあ目でそう訴えてきます。
日曜日だし、狭い部屋から出して、水浴びでもさせましょうか。
昨日、裏の山に降った雨で出来た小川に連れて行ってやることにしました。小一時間も遊ばせてやれば夏バテを解消出来るでしょうから。

カメ@溺れてます小川にて
小川の幅は1.5m。深さは20cm。でも流れは案外急です。

水槽の中で、暑さで伸びていたカメをその小川に放してやると水の冷たさにビックリしたのか、それとも流れの勢いに驚いたのか、カメはパニック状態。

足が届く深さだと気が付かずに、溺れている人間のようです。カメなのに・・・。

それでもそこはカメ。
小川の水の温度と勢いに慣れると、水底(といっても水深20cmですが)に沈み、上流に向かって川底探検の旅に出ました。生まれたときから水槽暮らしのカメですが、刻み込まれたカメの本能が一部が覚醒したようです。

最初は溺れているような情けなさでしたが、川底の石に爪をかけ、流れに逆い一歩一歩と上流に向かう姿は、りっぱなカメのそれでした。


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