日刊☆こよみのページ スクラップブック
(PV , since 2008/7/8)
【神に入る】 (しんにいる)
非常に優れていて、人間技とは思えないような域に達している。人智も及ば
ない霊妙な境地に達している。
「技、神に入る」「妙技神に入る」という形で使われることが多い。
子供の頃から不思議なことがありました。それは、昔の建物や工芸品といっ
た、人がものを作るという「技術」によって生みだされたものの中に、
「現在では作ることが出来ません」
というものがあると言うことです。
技術というのは進歩して行くもので、昨日よりは今日、昨年よりは今年の技
術が高いものだと子供のころは単純に考えていましたから、昔作ることが出
来て今作ることが出来ないものがあることが不思議だったのです。
今も不思議に思うのですが、大人になって実体験として、特定の人に負った
技術というものの存在を知るようになりました。
あの人がもしいなくなったら、もうこれを作れる人はいないなというような
ことです。
妙技神に入る、そうした人は少数ながらいるようです。
我々、神に入れないものも、神の域に達した人々の断片でも伝えていかなけ
ればいけないなと思います。
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