【木の芽時】 (このめどき) 草木の芽が芽吹き、草原や山々の生命力が一気にあふれ出る時期のこと。 春の語源として草木の芽が張る(ハル)からだという説があります。 その説のとおり、春の山、春の野は様々な草木の芽の様々な緑に彩られます。 木の芽の色は「緑」。でもその緑は千差万別。 昔、近所の雑木林は楽しい遊び場でした。 夏は虫採りに、秋はアケビ採りに、冬になると裸になった木に木登り。 そして春。 春、暖かな日差しの日に雑木林に足を踏み入れると、冬に葉を落とし裸とな った木々の間から青空が見えます。青い空を背景にした裸の雑木の枝先に、 日の差し込んだ足下の孫生えに、柔らかな緑の芽吹きを見つけるとき、春が 到着したのだとこともながらに感じたものです。日刊☆こよみのページ スクラップブック