【不祥の器】 (ふしょうのうつわ) 不吉な道具という意味。 出典は老子。「兵は不祥の器なり」。 軍事力は必要であるが、あくまでもそれは「不祥の器」、つまり必要悪で有 って無闇にこれを使うことを戒めている。 「悪だから即刻廃止」と声高に叫ばず必要悪と認めてその運用に釘を刺す老 子の論は、現実を目にした結果なのでしょう。 先日この意味で「不祥」と書くところを「不詳」と書いておりました。 こんな場合、そんなことを書いて気が付かないような作者は不祥な作者?。 不吉な・・・とまでは言えないのでこの場合は「不肖の作者」がよいかも。 バカなことを書いた場合は名前を隠して「作者不詳」って。 「ふしょう」と同じ発音でも言葉の意味は沢山。使い方を誤ると大変です。 「不祥のかわうそ」なんていう名前を賜らないように気を付けます。日刊☆こよみのページ スクラップブック