日刊☆こよみのページ スクラップブック
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【雷】(かみなり)
(神鳴の意)
1.雲と雲との間、雲と地表との間に生ずる放電現象。
また、これに伴う音。積乱雲の内部に発生した電位差によって生ずる。
雷雲の生ずる原因によって熱雷・界雷・渦雷などに分ける。いかずち。
夏の季語。
2.雷神。雲の上にいて、虎の皮の褌をしめ太鼓を打ち、へそをとるという。
かみなりさま。かみ。なるかみ。
《広辞苑》より
雷はまた、「いかづち」とも呼びます。
こちらは「厳(いか)つ霊(ち)」の意味で、神霊の恐ろしい一面を表して
います。
元々は、この恐ろしい神を意味する「いかづち」が一般的な言葉であったも
のが、和歌などで多く使われる雷鳴(なるかみ)を「神鳴る」と表し、これ
が一般化して「かみなり」と表されるようになったと考えられます。
「いかづち」が次第に廃れ、「かみなり」となっていったのは中世の頃と言
われます《日本語源大辞典》。
「神鳴り」と言うくらいで、その特徴は大きな音。そして光。
音が神の鳴らす音なら、光は稲妻。
稲の実る頃に多く雷が現れることから、古代は雷光が稲の穂と結合して実を
実らせると考えたことからこの言葉が生まれたと考えられています。
雷には恐ろしい面と、恵みをもたらす面との二つが共存しているようです。
この記事を書き始めたのは、何のことはなく外で雷が鳴り始めたから。
家の中では、下の息子がヘソを隠しながら廊下を歩いていました。
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