【新涼】(しんりょう) 秋の初めの涼気。秋涼。秋の季語。 《広辞苑》 まだまだ猛暑、酷暑の日が続きますが、それでも朝夕は盛夏のそれとは違う 涼しい風が吹きはじめています。 「涼しい」とだけ言えば夏の季語ですが、新涼と言えば秋のものなります。 「盛夏のそれとは違う涼しい風」 と書きましたがその「違い」に季節の変化を感じるから、この涼しさは夏で はなく秋のものとされたのでしょう。 まだ暑い日であることには違いがないのですが、その暑さが何時までも続く 終わりの見えない暑さではなく、昼の一時だけの暑さとなり、暑さの後には 新しい季節の涼しさが待っています。 新しい涼しさの底で鳴く虫の声も、何時しか秋のものと替わっていました。日刊☆こよみのページ スクラップブック