日刊☆こよみのページ スクラップブック
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【焚火】(たきび)
1.かがり火。
2.かまど・炉などで焚く火。
3.庭などで、落葉などを焚くこと。また、その火。
冬の季語
《広辞苑》
垣根の垣根の曲がり角
焚き火だ焚き火だ、落ち葉焚き ・・・
今から20〜30年前の記憶では、冬になるとあちこちで焚き火が行われていた
ように思います。それこそ垣根の曲がり角では、竹箒で掃き集められた落ち
葉や紙くずを燃やす焚き火があり、田んぼの隅では稲藁や籾殻を焼く焚き火
が当たり前にありました。
夢中になって外で遊んで、気が付けばあっという間に冬の早い日暮れの時刻。
日暮れと共に、それまで遊びに気をとられて忘れていた寒さに気が付いたと
き、身近のどこかで必ず行われていた焚き火にあたって、その暖かさにほっ
と人心地つく、そんな毎日を過ごした子供の頃。
今では垣根の曲がり角はアスファルトに覆われていて、落ち葉を集めても焚
き火なんてとんでもない。
落ち葉はきちんとまとめてゴミ箱へ。
木枯らしに凍えて焚き火にかけより、かざす手のひらに感じたぬくもり、煙
の匂い、指の間からこぼれる柿色の火の揺らめき、そうしたありふれたもの
が無性に懐かしく思えます。
垣根の垣根の曲がり角
その先の焚き火が、今では随分遠くに行ってしまったように思えます。
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