こよみのぺーじ 日刊☆こよみのページ スクラップブック(PV , since 2008/7/8)
【雪迎え】(ゆきむかえ)
 山形県南部で、晩秋の快晴無風の日に、多くの蜘蛛が空中に糸を流し、上昇
 気流に乗って空中をただよう現象。降雪の前触れとなることからいう。
 《広辞苑》

 学生の頃、山形に暮らしたはずですがそのころはこうした言葉があることも
 知りませんでした。
 この言葉を知ったのは半井小絵さんの「お天気彩時記」という本で読んだ次
 の文からです

 −−半井小絵著「お天気彩時記」P149より−−
  クモはなぜかこの時期に動きが活発になり、湿地帯の枯れ葉や枝を登り始
 めます。その先端にたどり着くと、回れ右! お尻の糸ツボから盛んに糸を
 出します。
  そして、何本もの糸を出して、ある程度の浮力を受けるようになると、葉
 先や枝先からスーッと空へ舞い上がります。それが「雪迎え」の正体です。
 −−引用、ここまで−−

 この本にはこの説明と一緒に、枯れ葉につかまって糸を出しているクモの写
 真が添えられています。

 こんな珍しいクモの姿があるなんて、遙か二十数年前山形に住んでいた頃に
 知っていたら・・・。
 もう山形では、雪を迎えた頃でしょうから、今年はこの「雪迎え」も、もう
 終わってしまっているのでしょうか?
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