日刊☆こよみのページ スクラップブック
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【雪迎え】(ゆきむかえ)
山形県南部で、晩秋の快晴無風の日に、多くの蜘蛛が空中に糸を流し、上昇
気流に乗って空中をただよう現象。降雪の前触れとなることからいう。
《広辞苑》
学生の頃、山形に暮らしたはずですがそのころはこうした言葉があることも
知りませんでした。
この言葉を知ったのは半井小絵さんの「お天気彩時記」という本で読んだ次
の文からです
−−半井小絵著「お天気彩時記」P149より−−
クモはなぜかこの時期に動きが活発になり、湿地帯の枯れ葉や枝を登り始
めます。その先端にたどり着くと、回れ右! お尻の糸ツボから盛んに糸を
出します。
そして、何本もの糸を出して、ある程度の浮力を受けるようになると、葉
先や枝先からスーッと空へ舞い上がります。それが「雪迎え」の正体です。
−−引用、ここまで−−
この本にはこの説明と一緒に、枯れ葉につかまって糸を出しているクモの写
真が添えられています。
こんな珍しいクモの姿があるなんて、遙か二十数年前山形に住んでいた頃に
知っていたら・・・。
もう山形では、雪を迎えた頃でしょうから、今年はこの「雪迎え」も、もう
終わってしまっているのでしょうか?
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