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【雨水】(うすい)
 1.あまみず。
 2.二十四節気の一。太陽の黄経が330度の時で、正月の中(ちゅう)。
  太陽暦の 2月19日頃に当る。
   《広辞苑》

 雨水と言う言葉、ここでは 2の意味で取り上げています。
 「あまみず」だけだと、話が続きませんからね。

 雨水は、広辞苑の説明に有るとおり二十四節気の一つ。昨日2/19には、今年
 の雨水の期間に入りました。
 二十四節気の中には、意味を説明されないとよくわからないものも有ります
 が、「雨水」に関してはその心配が要りませんね。読んで字の如し。この頃
 には空から降るものが、雪から雨に変わることを表しています。

 先週末から寒波が戻って、普段は真冬でもあまり雪を見ない和歌山県でも雪
 が降る様子が見られたのですが、雨水の頃にこれはちょっとイレギュラーな
 天気だったようです。普通の年なら北海道などを除けばこの頃になればその
 としはじめての「雨水」を目にする頃でしょう。

 二十四節気が生まれたのは、古代中国殷の時代。殷の都商丘のあった中国の
 黄河中流域は、大陸性の気候で、年平均気温は日本の京都や東京都と比べて
 5〜6℃も低いのですが、寒い場所でもこの頃になれば最初の雨を見ることが
 出来たのでしょう。

 寒さが厳しく、冬が辛い場所であればあるほど、暖かな春の訪れが待ち望ま
 れたことでしょうから、春の訪れを感じさせる雪が雨に変わるこの「雨水」
 には特別な意味を感じたのかもしれません。

 ちなみに、中国や日本で使われた暦ではほぼ二千年にわたって、この雨水と
 なる日を含む月を「正月」として、年の始めの月としていました。


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