【冬霞】(ふゆがすみ) 冬に立つ霞。冬の季語。 《広辞苑・第五版》 霞という言葉は、遠景がぼんやり見えるような現象に対して広く使われる言 葉です。霞む原因が薄い霧であるのか、煙や黄砂の類であるか特に断ること は無いそうです。 「霞」単体であれば春の季語となります。 冬霞は風の無い冬の朝や夕方に遠景がぼやけて見える現象を俳句や和歌で表 す言葉として使うことが多いようです。 今朝はよく晴れた冬の朝。風もなく冬枯れした草の上には霜が降りていまし た。 そして霜の降りた枯野の上には冬霞がかかり、遠くの木々の姿がぼんやりと 霞んでいました。 草の上にたどり着いて霜になる手前で朝となってしまった、そんな霜になり 損なった水蒸気が今朝の冬霞の正体のようです。日刊☆こよみのページ スクラップブック