日刊☆こよみのページ スクラップブック
(PV , since 2008/7/8)
【朋有り遠方より来たる】(ともあり えんぽうより きたる)
「朋」は学友。同門で同志の仲間。
遠くから学問の仲間がたずねてきて、自分と同じ道について話し合う楽しさ
をいう。『論語・学而篇』
《成語林 抜粋》
論語の巻頭を飾る有名な言葉の一部です。
朋有り遠方より来たる
亦、楽しからずや
と続きます。
とても単純で、とても判りやすく、そして考えさせられることの多い言葉で
はないでしょうか。
こよみのページというWeb サイトを開いてから 8年が経過しました。
好きで始めたことですから、 8年過ぎようが10年過ぎようが、それはただ、
自分が勝手に続けているに過ぎません。
この日刊☆こよみのページも同じようなもので、自分で思い立って自分が好
きで始めて、どうやらこうやら 2年間続けてきました。
Web サイトにしてもメールマガジンにしても、誰に頼まれたわけでもなく、
ましてや義務があるわけでもなく勝手に続けているだけのことですから、苦
労だ何だと言うのはおかしなこと。それは重々判っていますけれど、それで
もやはり続けているのが辛いなと感じてしまうことがあります。
その辛さの原因は、時間的な問題だとか労力だとか物理的なものであること
もあれば、Web やメールマガジンについて寄せられるメールや掲示板への書
き込みの内容などからの精神的(?)なものであることもあります。
物理的な問題は、始めた時からある程度仕方がないと予測していた部分では
ありますが、精神的な面からのダメージは始める前に予想したよりずっと大
きものがありました。
精神的なダメージの例は、振り返ってみればいろいろありました。
それにもかかわらず、とにかく今もまだ続けていられる裏には、沢山の
朋有り遠方より来たる
の経験があったからだという気がします。
ネットでの繋がりですから、一度も会ったことがないと言う「朋」が多いの
ですが、そうした朋が時折、忘れた頃に送ってくれるメールの一通を読んで
何となく気が軽くなり、また明日も続けてみようという気になることが幾度
となくありました。時代も、形式も違ったものになってはいても、
朋有り遠方より来たる
亦、楽しからずや
の感激は同じ。
一人でも朋が有る間は、その朋が遠方より来たる日のあることを励みに、続
けて行こうと思っています。そうしながら、いつか自分も誰かの朋の役回り
が出来ればいいなと思っています。
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