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【余寒】(よかん)
 立春後の寒気。寒があけてもまだ残る寒さ。残寒。春の季語。
  《広辞苑・第五版》

 余寒は元々は漢詩から出た言葉だそうです。
 立秋を過ぎても夏の暑さがひかないことを「残暑」と言いますが、それと対
 になるのがこの「余寒」です。

 余寒と同じような使い方をする季語としては「春寒(はるさむ)」などがあ
 りますが余寒の方が余程寒い感じがするのは、「春」の一文字が姿を見せな
 いからでしょうか。うっかりすると冬の言葉かと思ってしまいそうです。

 これを書いている2/17は、立春からそろそろ半月が経とうとしていますがま
 だまだ寒い日が続きます。現に非公式な記録ではありますがこの日は北海道
 雨竜郡幌加内町字母子里で -41.2℃という現在の日本の最低気温記録よりも
 更に低い気温が記録されている日です。

 寒の余りと一言で片付けるには、少々きつすぎる寒さ。
 まだ当分の間、暖房器具とは縁の切れない日々が続きそうです。

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