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【星合の空】(ほしあいの そら)
 たなばたの夜の空。
 輔親集「雲間より星合の空を見わたせばしづ心なき天の川波」
→【星合い】(ほしあい)
 陰暦7月7日の夜、牽牛(けんぎゆう)・織女の2星が相会うこと。秋の季語。
 源氏物語幻「星合い見る人もなし」
  《広辞苑・第五版》

 日本で太陰太陽暦(旧暦、陰暦)が使われていた当時は秋は七月〜九月とさ
 れていました。この暦で考えれば七月七日は初秋の日付。

 現在は七夕というと初夏の行事と考えられることが多くなりましたが、伝統
 行事として考えると長く使われた旧暦の日付で考える、初秋の行事として考
 える方がしっくり来るように思えます。そのためでしょうか、七夕の夜の二
 つの星の出会いを表す「星合い」という言葉は秋の季語となっています。

 旧暦では今年は夏に閏五月が入っていたため、七月の訪れが遅く、星合の空
 は明日の夜、8/26(2009)となります。

 日が暮れても上弦の月が南の空にあり、地上を微かに照らしていますが、そ
 の月も天の川が天高く昇る夜半を過ぎる頃には西の空に沈んで、空に残るの
 はただ星ばかり。

 秋の虫の声を聞きながら、天の川の両岸に輝く牽牛と織女の両星を見上げて
 みてはいかがでしょうか。
 ちなみに、牽牛星はわし座のα星アルタイル(0.8 等級、白色)。織女星は
 こと座のα星ベガ(0.0 等星、青白色)です。

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