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【天長地久】(てんちょう ちきゅう)
 [老子第七章]天地が永久にかわらないように物事がいつまでもつづくこと。
   《広辞苑・第五版》

 天は長く地は久し。天長地久で天地が永久に変わらないように悠久なること
 を表す言葉となります。
 本日この言葉を選んだ理由は、お察しのとおり本日が天皇誕生日(12/23) だ
 からです。明治憲法下の祝祭日では天皇誕生日は「天長節」と謂いました。

 「天は長く地は久し。天地のよく長くかつ久しき所以は、その自らを生ぜざ
  るを以てなり」

 天地が悠久に続くのは、天地が自ら生きようなどと云う意識を持たないから
 である。だとすれば、なかなかに天長地久という境地にはたどり着けそうも
 ありません。

 ただ近頃は、天地の悠久の前ではどんなに長く思える時も一瞬に過ぎないの
 だと思えば、何でも大したことはないのかなと思うようにもなりました。
 天長地久に憧れるもよし、天長地久の前の一瞬に満足するもまたよしです。

 天長地久という言葉、天皇誕生日を表す天長節という言葉に使われただけで
 なく皇后誕生日を表す地久節という言葉にもなりました。この辺りは古代中
 国で天は男性の徳を、大地は女性の徳をもつものと考えられたからです。
 ちなみに、現在の地久節にあたる皇后美智子様の誕生日は、10/20 です。

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