【猫の恋】(ねこのこい) 猫が交尾期にあること。春の季語。 「両方に髭があるなり猫の恋」(来山) 《広辞苑・第五版》 寒中から早春の期間は猫の恋の季節であるとか。 今日は 2月22日。 猫にとっては恋の季節の真っ直中です。 言われてみれば近頃は、どこからともなく切なげな猫の声が聞こえてくるこ とがあります。 あの切なげな声が、恋する猫のラブコールの声なのでしょうか。 2月22日はその日付を「ニャン・ニャン・ニャン」ともじって猫の鳴き声に 見立てて「猫の日」ということになっています。 もしかして、このニャン・ニャン・ニャンも恋の季節の猫の声なのかも。 和歌や連歌では猫の発情の様子を題材とした「猫の恋」のような言葉は卑俗 なものとして避けられたようですが、俳諧ではおどけや滑稽も俳味として採 り上げられることが多く、猫の恋も季語として春にその居場所を確保したよ うです。 猫の日の今日も何処かで、「ニャン・ニャン・ニャン」と猫の恋の駆け引き が行われていることでしょう。日刊☆こよみのページ スクラップブック