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【入道雲】
 (高く盛り上がり雲頂が丸く大入道のように見えることから)積乱雲の通称。
 雲の峰(くものみね)。夏の季語。
   《広辞苑・第五版》

 低い空に出来た積雲が激しい上昇気流によって急速に上方に成長した雲です。
 夏の海や山の上にこの大入道のような雲がむくむくと伸びるのを見ると、夏が
 来たんだなとつくづく感じます。

 夏空にすっくと立った姿がいかにも男性的な雲という印象があるためでしょ
 うか、この雲は男性の名前で呼ばれることがあります。

  坂東太郎(ばんどうたろう) ・・・ 関東地方
  筑紫二郎(つくしじろう)、比古太郎(ひこたろう) ・・・ 九州地方
  丹波太郎(たんばたろう) ・・・ 京阪地方
  四国三郎(しこくさぶろう) ・・・ 四国地方

 などなど。
 頭の丸いこの入道雲の背がさらに伸びて、その頂が成層圏まで達するように
 なると丸い頭が平たくなって、鉄床雲(かなとこぐも)などと呼ばれるよう
 になることもあります。

 夏の空に強い陽射しを浴びた真っ白な入道雲が成長してゆく様子は、なかな
 か雄大な眺めではありますが、この雲の下では強い雨が降り、雷が発生する
 こともしばしば。
 入道雲の姿を楽しむのは結構ですが、その動きは要注意です。

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