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【流氷】(りゅうひょう)
寒帯地方の海面が結氷して生じた海氷が割れて、風または海流によって運ば
れ、海を漂流するもの。春の季語。
《広辞苑・第六版》
1/19(2011年)に知床半島に流氷が接岸しました。これは例年より17日も早
い流氷の接岸だったそうです。この日、知床半島の斜里町ウトロの海岸は北
よりの風によって吹き寄せられた流氷によって埋め尽くされました。
このように流氷が最初に接岸した日のことを「流氷接岸初日」といいます。
ウトロの海岸から沖合に接近中の流氷が確認された最初の日は1/16。それか
ら 3日後の流氷接岸初日となったわけです。
ちなみに、流氷が最初に確認された日のことは「流氷初日」といいます。
オホーツク海の流氷は、アムール川(黒竜江)から流れ込んだ水によって塩
分濃度の下がった海水が凍って生まれたものだと云われます。それが北風に
よって吹き流され、徐々に南下して北海道のオホーツク海沿岸に流れ着いた
もので、 1月下旬から 3月下旬がそのシーズン。
流氷には沢山の植物プランクトンが付着していて、春になり流氷が融け出す
とオホーツク海の植物プランクトンの量は一気に増加し、これが漁場を豊か
にしているのだそうです。
海に沢山の植物プランクトンを供給しながら流氷が融けて北の海上に姿を消
すころになると、北の海にも春がやってきます。
北に去って行く流氷が最後に確認される日、「流氷終日」は 3月下旬から 4
月中旬の頃となるそうです。
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