日刊☆こよみのページ スクラップブック
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【忘れ花】(わすればな)
忘れ咲きの花。時節がすぎてから咲く花、また返り咲きの花。
冬の季語。
《広辞苑・第六版》
「ここ数日、散歩道で藤の房が薄紫の花を咲かせ始めています。
今頃でも藤の花は咲くものでしょうか?」
というメールをいただきました。
受け取った日付は7/18。
藤の花の咲く時期といえば大体4〜5月頃。
人間同様、多少のんびり屋の藤の花があるのかもしれませんね。
とはいえ、 7月も後半に咲き始めるとすると「多少」ではなくて随分なのん
びり屋ですね。
狂い咲き
と言って片づけてしまってもよいのですが、たまに花の時期がおかしくなる
というのではなくて、来る年も来る年もずっと他の花と違った時期に咲く、
変わり者の木もあるのでしょう。そうした木がいつもの年のように他と違っ
た時期に花を付けたのだとしたら、狂い咲きではないのかも。
そんなときに、使う言葉としてこの「忘れ花」なんて言う言葉はいかがでし
ょうか?
仲間たちの花は散ってしまって、みんなが忘れた頃に花を付ける、そんな変
わり者の木があってもよさそうな気がします。
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