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【狂雲】(きょううん)
 乱れさわぐ雲。所さだまらぬ雲。
  《広辞苑・第六版》

 昨日の空には北東に向かってすごい勢いで動いて行く低い雲とその低い雲の
 切れ間から見えるずっと高いところにある雲がありました。
 高い空の雲にも切れ間があって、そこからは青空も顔をのぞかせていました。

 勢いよく動く低い雲を見る目にはその切れ間から見える高い雲は止まってい
 るようですが、じっと見ているとこの雲もゆっくりと動いていることがわか
 りました。ただ、その動く方向は手前にある低い雲とは違っていました。
 低い雲と高い雲が、てんでんばらばらな方向に動いていたのです。

  乱れさわぐ雲。所さだまらぬ雲。

 昨日の空に見た雲は、狂雲のこの説明にぴったりの雲でした。
 こんな雲は、嵐が近づく時にその前触れ、前兆として現れることが多いそう
 です。そういえば今は二百十日と二百二十日の間。二百十日も二百二十日も
 嵐の来襲に注意するようにと暦の上に書き入れられるようになったもの。

 今年は嵐が暦どおりにやってきました。
 昨日、空に見た狂雲は、暦どおりにやってきた嵐の前触れ。
 嵐の前兆の狂雲だったのでした。

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