【佐保姫】(さおひめ・さほひめ) 1.春をつかさどる女神。 佐保山は平城京の東に当たり、方角を四季に配すれば東は春に当たるから いった。春の季語。兼盛集「佐保姫の糸染めかくる青柳を」→竜田姫。 2.〔植〕ジオウ(地黄)の別称。 《広辞苑・第六版》 佐保姫は春をつかさどる女神の名。 春は芽吹きの季節ですから、佐保姫は芽吹きをつかさどる女神とも言えます。 五行説によれば春は木性。方角では木性は東にあたります。 平城京の東には佐保山があり、このことから佐保山の神が春を司る神となっ たものです。ちなみに秋を司る神は竜田山の神であるのが竜田姫。竜田山は 平城京の西にあります。 春の芽吹きを司る佐保姫は、毎年桜の花を咲かせながら南から北へと日本列 島を旅して行きます。 日本の北の端に佐保姫がたどり着くのは、いつ頃のことでしょうね?日刊☆こよみのページ スクラップブック