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【筍梅雨】(たけのこ づゆ)
(伊勢・伊豆などの船頭の語)陰暦4〜5月頃に吹く東南風。夏の季語。
《広辞苑・第六版》
これを書いているのは2013/04/27。
旧暦(陰暦)の日付では3/18です。
筍梅雨の辞書の説明では「陰暦4〜5月頃に吹く東南風」とありますから、少
々フライング気味ですが、年によってはこの時期は既に陰暦の 4月に入って
いることもありますので大目に見て下さい。
筍梅雨は筍の出る頃に吹く東南の風。
雨を多くともなうことから、いつしか筍の生える時期に降り続く長雨を指す
言葉としても、この言葉を使うようになったそうです。
間もなくゴールデンウィークと呼ばれる連休の時期。
そういえば五月の連休の一日、親父に連れられて近所の竹藪に筍を掘りに出
かけたことがありました。
記憶の中の視点の高さからすると、多分小学校の三四年生の頃の記憶でしょ
うか。
地面からちょっとだけ頭をのぞかせた筍の反り具合から見当をつけ、少し離
れた場所に鍬を打ち込むと土の中に隠れている柔らかい筍の本体の根元のあ
たりから見事な筍が掘り出せるのですが、なかなか上手くはいかず、筍の途
中に鍬の刃が食い込ませてしまって、せっかくの筍をいくつも台無しにして
しまいました。
筍を掘るために鍬を打ち込んだ土は黒く暖かく、そして湿っていたことを覚
えています。
記憶の中の土が湿っていたのは、その前日に降った雨のためでしょう。
土を湿らせたその雨は、筍梅雨の長雨だったのでしょうか。
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