日刊☆こよみのページ スクラップブック
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【花より団子】
1.風流を解さないこと。
2.名よりも実利を尊ぶこと。
《広辞苑・第六版》
広辞苑の説明はかなりシンプルです。
もう少し詳しく書いてくれてもいいのに。
「花より団子」はわかりやすい言葉ですから、これくらいシンプルな語釈で
十分なのかもしれません。
「花の美しさを楽しむより団子を食べることの方がよい」ということを、否
定的に見れば、1の風流を解さないという解釈ができます。つまらならない
人だなと思われそうです。
一方、肯定的にとらえれば、2の名よりも実利を尊ぶとう解釈ができます。
外見にとらわれず、それよりも中身が大切だという考えだと考えると、これ
は、堅実で好ましい性質。
言葉の二面性と大上段に構えると恥ずかしいですけれども、「花より団子」
という単純な言葉にも、こうした二面性が秘められているのですね。
「花より団子」は、江戸時代にいろはがるたに採り上げられて庶民の間にも
広く知られ、愛好されるようになった現実主義的なことわざです。
折しも日本は花の季節。その上本日(2016/4/9)は土曜日。
きっとあちこちで花見が行われることでしょう。
そしてあちこちで行われる花見では、このことわざのような、花より団子と
いう人もいれば、団子より花という人もいるでしょう。その割合はどんなも
のでしょうね。
その割合を確かめるために、私もフラフラと近所の花見の名所でも出かけて
みようかな?
もちろんどこかで団子を仕入れた後で。
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