日刊☆こよみのページ スクラップブック
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【小満】(しょうまん)
(草木が周囲に満ちはじめる意)
二十四節気の一つ。
太陽の黄経が60度の時で、4月の中(ちゅう)。
太陽暦の5月21日頃に当たる。
《広辞苑・第六版》
二十四節気の四月中気で、立夏の後、芒種の前に位置します。
小満は四月中気ですから、これを含む暦月が旧暦では四月となります。
七十二候では
・蚕起きて桑を食む (二十二候)
・紅花栄う (二十三候)
・麦秋至る (二十四候)
三候が小満の期間に含まれます。
太玄斎の暦便覧(1787年刊)では「万物盈満(えいまん)すれば草木枝葉繁
る」と説明されています。陽気がよくなり、草木などの生物が次第に生長し
て生い茂るというほどの意味です。
二十四節気が生み出された古代中国では、麦の穂が生長し、実が少しだけ満
ちてくる時期をあらわすことから、この時期を表す言葉として「小満」とさ
れたと考えられます。
稲作が盛んな日本においては、昔は小満の頃から田植えの準備が始められま
した(現在の稲は早稲種が主流のため、田植えの時期が早まっています)。
野山には緑が満ちあふれ、気持のよい風が吹く頃ですが、西日本ではそろそ
ろ走り梅雨が始まります。長雨の季節が訪れる前に、思いっきり、気持ちの
よい風を楽しんでおきたいものです。
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