日刊☆こよみのページ スクラップブック
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■文化の日
「自由と平和を愛し、文化をすすめる」
というのが、現在の「国民の祝日に関する法律」(一般には「祝日法」と呼
ばれます。昭和23年7月4日発布・即日施行)に書かれた文化の日の意味。
この日は日本国憲法の公布を記念した日ですが、意外にそれすら知らない人
が多い昨今です。日本国憲法はこの公布日から半年後に施行されたので、文
化の日と憲法記念日は半年離れとなっています。
この日の日付を見ると、戦前は「明治節」と呼ばれる祝日(明治天皇の誕生
日)でした。一応無関係と言うことにはなっているのですが祝日法制定に先
立ってとられた時事通信社の3000名対象のオピニオン調査では、15.1% の人
がこの日を明治節として祝日にすることを望んでいた(選ばれた祝祭日にし
たい日の第 9位の結果)ことから、多くの人が何らかの形でこの明治節を残
したいと考えたのは間違いないと思われます。
ただこの時代の日本は占領軍統治下。GHQ が国家神道・天皇崇拝に関連しそ
うな祭日を認めるはずはないことから、11/3は
衆議院案 文化祭
参議院案 憲法記念日
となり、調整の結果「文化の日」となりました。名を捨てて実(日付)をと
ったと言ったところのようです。それだけ日本人にとって、明治とその象徴
でもある明治天皇には特別な意味があったと言うことでしょうか。
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