■夜半過ぎに見える月の名は?
「明け方、西の空に月が残っていました。
前日の旧暦の日付は18日、今日が19日だとすると、この明け方に残っ
ている月の呼び名は、居待ち月(18夜)なのか、寝待ち月(19夜)のどち
なのでしょうか?」
こよみのページにはよく寄せられる質問です。
皆さんはどのようにお考えでしょうか?
この例ではまだ判りやすいのですが、旧暦の日付が23,24・・・と進むと月
の出自体が日付が変わってからとなってしまうようになります。こうなった
とき、月の呼び名はどのように取り扱っているでしょうか?
暦のこぼれ話で一度採り上げた話題で、「月があっても月の出の無い日」と
いうのがありました(2006/10/17号)。このとき採り上げたように、月が毎日
およそ50分ずつその出没時刻が遅れることから、およそ一月に一度の割合で
「月はあっても月の出の無い日」というのが出来てしまいます。
大体それが起こるのは、二十三夜の月の前後。
仮に、二十三日(旧暦)が月の出が無い日になっていたら月の呼び名は、
二十二夜の月 → 二十四夜の月 ???
となるかというと、そんなことはありませんね。必ず、
二十二夜の月 → 二十三夜の月 → 二十四夜の月
となっているはずです。この場合の二十三夜の月は実際には24日の 0時過ぎ
に昇った月だとしても、やはり二十三夜の月と呼ばれるのです。
どうやら実際に昇った瞬間や見えた瞬間の日付によって月の呼び名は決まる
わけではなく、新月から次の新月までの月の満ち欠けのサイクルの中で何番
目に当たる月かによって決められていると考えるのが妥当なようです。
最初の質問に戻ると、この夜明け前の空に残った月の呼び名は、見ている日
付とは関係なく、その月が、朔からはじまった月の満ち欠け変化のサイクル
の中で、何番目の月なのかによると考えると、居待ち月か寝待ち月かという
問題も解決しそうです。
(『暦のこぼれ話』に取り上げて欲しい話があれば、
magazine.sp@koyomi.vis.ne.jp までお願いします。)
オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2006/12/06 号
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