日刊☆こよみのページ スクラップブック
(PV , since 2008/7/8)
■大寒
今日は二十四節気の大寒(だいかん)。
今年は暖冬で終わりそうですが、それでもやはりこの頃は寒い。
その名に恥じず、一年で一番寒い頃ですね。
大寒は、二十四節気のなかでは十二月中(じゅうにがつちゅう)と言うもの
で、旧暦ではこの日を含んだ月が十二月と成ります。
この日は太陽の視黄経が 300°となる日。十五日ほど後にはいよいよ春の始
めである「立春」がやってきます。
冬のことを「春隣(はるとなり)」と言いますが、大寒の頃とも成ればその
春が隣も隣、すぐ傍らまでやってきてくれたような気になります。
二十四節気の大寒に対応する七十二候の初候は
蕗のとう花咲く
雪の下から顔を出した蕗の薹に花が咲くとは、いかにも春の兆しを感じさせ
る言葉ですね。今年はまだ蕗の薹を見つけることの出来ていない私ですが、
皆さんはもう発見しましたか?
寒い日では有りますが、こんな日に外を歩いて、春の兆しを探すのも楽しい
です。捜し物をするように、足下に注意しながら散歩でもいかがでしょう?
そうそう、蕗の薹には雌雄があって雄花と雌花では花の色が違います。雄花
が黄白色で雌花は白色。そんな違いにも注意するとますます楽しくなります。
蕗の薹を探してそうした違いを探すなんて言うのも、冬の散歩の楽しみです。
花が咲くまでいかなくとも顔を出した蕗の薹があれば「食卓に並べる」とい
う別の楽しみもありますし(「舌の楽しみ」を優先させると、花の色の違い
は確認出来なくなりますけれど)。
(『暦のこぼれ話』に取り上げて欲しい話があれば、
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