■暦注の話 ・・・ 一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)
暦注の中でもその語感からか、
これはなに?
と尋ねられることが多いものが「一粒万倍日」。
一粒万倍とは何かというと、これが稲の異称。
一粒撒けば万倍の稲穂が実ると言う意味。
暦注としての意味と言えば、この名の通りでこの日行った事は何倍にもなっ
て返ってくる(文字通りなら、「万倍」だけど、それはちょっと大げさ?)。
これ自体には吉凶は無くて増幅するだけの増幅装置みたいなものですね。
例えば事業を始めれば大きく発展し、借金をすればこれまた大きく発展(?)
するという具合です。
こんな素敵な「増幅装置」ですが、日刊☆こよみのページの「主な暦注」を
ごらんになればわかるとおり、結構な頻度で出現します。
どんな仕組みかというと、これは「節月(せつげつ)」と日の干支の組み合
わせで決まる、至って単純なものです。二十四節気の「節気」ったものを節
月(せつげつ)と呼びますが、この数え方で何月かがわかると、あとはその
日の干支によって次のように決まります。
正月・・・丑と午の日 、 二月・・・寅と酉の日
三月・・・子と卯の日 、 四月・・・卯と辰の日
五月・・・巳と午の日 、 六月・・・午と酉の日
七月・・・子の日 、 八月・・・卯と申の日
九月・・・午と酉の日 、 十月・・・酉と戌の日
十一月・・亥と子の日 、 十二月・・子と卯の日
現在は二月節である啓蟄を過ぎたところですから、節月では二月。上のリス
トによれば、本日壬寅の日であるため、「寅と酉の日」という条件を満たし
ますので、一粒万倍日。
くれぐれも本日は、借金などすることの無いように。
皆さんも注意しましょうね。
(『暦のこぼれ話』に取り上げて欲しい話があれば、
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オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2007/03/09 号
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