日刊☆こよみのページ スクラップブック(PV , since 2008/7/8)
■昼夜等分の日 「連載中」の九星の話をお休みして、本日は寄り道。 昼夜等分の日の話を致します。 日刊☆こよみのページの日出没データをごらんいただくと「昼時間」という 項目があります。東京での3/17の昼時間を見ると 3/17 昼時間 12時 0分 ・・・ 東京での計算値 とちょうど12時間です。昼時間が12時間ということは、夜の時間も12時間。 つまりこの日が、 昼夜等分の日 となります。地域によってこの「昼夜等分の日」は若干異なることがあるの ですが、だいたい3/17~18辺りでしょうか。 昔から、春分の日(または、秋分の日)は昼と夜の時間がちょうど同じにな る日といわれますが、春分の日は今年は3/21。前述の3/17とは違います。 では、今年の春分の日、3/21の昼時間はいくらかというと、 3/21 昼時間 12時 9分 ・・・ 東京での計算値 です。夜の時間は、24時 - 12時 9分 = 11時51分。大分違いますね。 この日刊こよみのページをお読みの皆さんなら、きっとこの理由はご存じの ことでしょうが、念のため書けばこれは「日出没の定義」の問題です。 現在の日出没の時刻の定義は、 太陽の上辺が地平線に接する瞬間 です。太陽中心ではなくて、太陽の上辺ですから、太陽の上の縁が地平線に かかった瞬間に日の出となり、太陽の光の最後が地平線下に消える瞬間が日 没となります。 つまり、太陽中心が地平線にかかる瞬間より 日出は、太陽の半径分早い 日没は、 〃 遅い ということになります。半分と半分で都合太陽 1個分、昼の方が夜より長く なるように出来ています。 太陽 1個分の角度を地球が自転するのに要する時間は 2分間。日本付近では 地平線と赤道のなす角がだいたい55°程ですから、 2分 × sec(55°) ≒ 3.5分 と実際の日出没に要する時間の長さはこんな具合になります。 実際の日出没の計算には、地球の大気による浮き上がり現象(大気差といい ます)なども考慮されるのでもっとこの時間は大きくなります。 もし仮に日出没が太陽中心が地平線にかかる瞬間で、地球に空気が無くて、 地球に山も谷もなくて、あなたの身長が 0cmだったとすると初めて、 春分の日は昼夜等分の日 ということになります。残念ながら地球には大気があるし、身長が 0cmとい うことはありませんし、誰が決めたか日出没の瞬間の基準は太陽上辺だしと いうことで、春分の日は昼夜等分の日では無くなってしまっています。 もうすぐ春分です。春分の日の昼と夜の時間の長さは話題になることがあり ますので、こんな話を書いてみました。 春分の日の昼と夜の時間の長さが話題になった暁には、このメールマガジン の記事を思い出して下さい。 ではまた次回をお楽しみに。
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