日刊☆こよみのページ スクラップブック
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■穀雨 (こくう)
明日4/20は、二十四節気の穀雨です。穀雨は三月中気ですので、旧暦ではこ
れを含む月が三月なります。旧暦月の上での中気の位置は年ごとに変化して
しまいます。今年の三月中気、穀雨は旧暦日では 3/4です。
さて、なぜこの時期が穀雨と呼ばれるかというと
春雨降りて百穀を生化すれば也
とか。つまり、田畑の穀物を育てる春の柔らかな雨が降る頃だからという意
味です。二十四節気の中には解説が無いと意味の分からない言葉も有るので
すが、「穀雨」はその文字を目にするだけでおよその意味が分かる、分かり
やすい名前です。
現在は、太陽の位置、黄道座標という座標系で黄経30°となる瞬間を含む日
と定められており、新暦では毎年4/20頃(ここ暫くは、ずっと4/20)です。
二十四節気はその決定のプロセスから見ると、太陽暦そのものですので、こ
のようなことになるのです。
新暦の場合、このように二十四節気の日付がほとんど変化しないので、二十
四節気の存在意義が薄らいでしまっています。このため、
「旧暦の二十四節気では・・・」
などという使われ方をされることが多く、二十四節気は太陰暦によって決め
られるものだという誤解がはびこっています。
二十四節気は一種の太陽暦。太陰太陽暦である旧暦にあっては、その「太陽
暦」の部分を担う存在です。
日刊☆こよみのページをお読みの皆さんは、くれぐれもおかしな誤解はなさ
いませんように。
それはそうと、本日は朝から春の雨。
「穀雨」を喜ぶように、蛙たちの楽しげな声が聞こえています。
(『暦のこぼれ話』に取り上げて欲しい話があれば、
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