こよみのぺーじ 日刊☆こよみのページ スクラップブック(PV , since 2008/7/8)
■空の出来事(8/1〜8/15)
 8 月に入ると学校は夏休み、お父さんお母さんも夏休みをとって家族で帰省
 して、都会の人は普段目にすることの出来ない夏の銀河を眺める機会がある
 かもしれません。

 私の住む場所は、幸いにも晴れていれば毎日銀河を眺めることが出来るよう
 な場所ですが、夏の銀河は一段と明るく豪勢で、双眼鏡での天の川散歩が楽
 しい季節です。

 またこの時期には毎年活発な活動を見せるペルセウス座流星群があります。
 この出現数が最大となるのは例年8/12〜13にかけて。条件が一番良くなるの
 は夜半を過ぎた午前2〜3時頃ですが、それより前でも普段より多くの流星を
 見ることが出来るはずです。

 時期的にはちょうど月遅れのお盆の時期、帰省先で、浴衣姿で虫除け持って、
 星空を眺めてみるのはいかが?

 星座がよく解らないという方には、星座早見表など、星空眺めの定番小道具
 をどうぞ。
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◆主な天体の出没時刻(8/5 東京付近での参考時刻)
 太陽  04:50〜18:40
 月   *** (月齢17.6〜29.4,〜2.2)

 水星 ○03:50〜 18:10   金星 △06:40〜 19:10
 火星 ○23:40〜翌13:30   木星 ◎14:30〜翌00:10
 土星 ×06:10〜 19:20
 天王星◎20:20〜翌07:50   海王星◎19:10〜翌05:40
 (◎○△×は、観望に適するか否か。◎が好適、×は不適)

 月は満月( 7/30)から新月へ向かう黒い月の期間。
 惑星で観望に適するものは木星。夕方にはすでに南東の空に昇っていて、夜
 半を過ぎる頃まで明るい光を投げかけています。

 それと、少々暗い惑星ですが太陽から遠く離れた天王星も海王星も観望の好
 機となっています。天王星・海王星というと暗すぎて見えないと思っている
 かたが多いのですが、その位置さえ確認しておけば小さな望遠鏡でも意外に
 すんなり見つけることが出来ます。倍率を上げると恒星とは違って、ある程
 度面積を持った映像が見えてくるはずです。

◇8/01 みずがめ座λ星( 3.7等星)の星食。
    22時30分頃、月齢18の明るい月の暗い側から隠れていたこの星が出現
    する様子がご覧になれるはずです。

◇8/02 天王星が月の南 2°02′を通過(11時)。

◇8/04 月が最近( 9時)。このときの月までの距離は 368,900km。月の視直
    径は32′24″です。
    いつもより約 10%大きいお月様です。

◇8/06 下弦の半月( 6時)。

◇8/07 木星が留(15時)
    しばらく逆行を続けていた木星ですがこの日以後は再び順行に転じま
    す。

◇8/08 立秋。太陽黄経 135°を通過( 7時)。
    いよいよ暦の上では秋となります。

◇8/12〜13 ペルセウス座流星群が極大
    12日の夜半頃から翌日13日の明け方にペルセウス座流星群の出現数が
    極大を迎えます。
    今年はほぼ新月の時期で、条件的には最良。
    一時間当たりの出現数は、条件の良い場所で眺めれば50個ほどの流星
    の出現を観測出来るかもしれません。

◇8/13 水星が月の南 1°14′を通過( 1時)。
    ほとんど新月ですので、月を確認することは不可能か?

◇8/14 海王星が衝( 6時)。
    地球ともっとも近い時期でもあり、観望には好適と言うことになりま
    すが、ただそれでも視直径は 2.3″と言うことで、普段見ている月の
    直径の約 800分の 1。これを大きいと見るか否かですね。


  (『暦のこぼれ話』に取り上げて欲しい話があれば、
   magazine.sp@koyomi.vis.ne.jp までお願いします。)
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