日刊☆こよみのページ スクラップブック
(PV , since 2008/7/8)
■北風木の葉を払う(七十二候)
本日は七十二候の「北風木の葉を払う」です。
二十四節気の小雪の次候、立春の日に「東風凍を解く」から始まった七十二
候の59番目の言葉です。
明治の略暦には、「朔風払葉」と書かれています。
こう書いて、略暦では「きたかぜ このはをはらう」と読ませていました。
こよみのページでは、この読みを「北風木の葉を払う」として表しています。
個人的には「朔風(さくふう)」という言葉の方が「北風」と書くより好き
なんですが、朔風では徐々に意味がわからなくなってきていると思いますの
で、わかりやすさを優先しました。
◇木枯らしと木の葉雨
木の葉を払う北風をひと言で言えば、「木枯らし」。
この木枯らしが吹くと、その名の通り枯れた木の葉は吹き落とされて木々は
次第に裸になって行きます。
(【木枯らし】⇒ http://koyomi8.com/doc/mlko/200711120.htm)
吹き落とされた木の葉が立てるカサコソという音が、雨降りの音を連想させ
るのか、吹き散らされた木の葉の姿を雨粒に見立てたものか、木枯らしに吹
き落とされる様子を木の葉雨とか、木の葉時雨と呼ぶことがあります。
先週、先々週当たりに各地で「木枯らし一号」が吹いたニュースが流れてい
ましたから、今もどこかで木の葉雨の音が聞こえていることでしょう。
(『暦のこぼれ話』に取り上げて欲しい話があれば、
magazine.sp@koyomi.vis.ne.jp までお願いします。)
日刊☆こよみのページ スクラップブック