日刊☆こよみのページ スクラップブック
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■ショーマン・ボウスー(小満芒種)
先週の木曜日、5/22に沖縄・奄美地方の梅雨入りが気象庁から発表されまし
た。南から北へと進む梅雨前線(?)が今年もいよいよスタート。その幕開
けが、沖縄の梅雨入りです。
さて、本州での入梅はもう少し後のこと。 6月の中旬頃でしょうか。
暦の上での入梅は今年は6/10ということで、実際の入梅もそれに近いものに
なりそうです。
暦の上での入梅と沖縄の入梅が大きく違うのは、やはり暦の上の雑節が京都
付近の気候に合わせて作られたものだからです。
◇小満芒種
暦の上に書かれた入梅という雑節と沖縄の実際の梅雨の始まりは大きくずれ
ていますが、それは今に始まったことではありません。ですから、沖縄には
沖縄の「梅雨」を表す言葉があって、これが暦の上の沖縄の「入梅」の役割
を果たしています。それが
小満芒種(ショーマン・ボウスー)
です。
この小満も芒種もどちらも二十四節気にある言葉です。今年の日付をみると、
小満 5/21〜6/04
芒種 6/05〜6/20
となります。小満芒種といえば、5/21〜6/20頃の一月間を指すことになりま
す。
冒頭で書いたとおり、気象庁発表の沖縄・奄美地方の梅雨入りは5/22。平均
より 6日遅い梅雨入りとのことでしたが、小満芒種という言葉からすると、
暦どおりの梅雨入りでした。この調子で梅雨明けも6/20あたりになるのでし
ょうか。
私の住む近畿地方は昨日は警報が出るほどの強い雨が降りましたが、本日は
よく晴れています。まだまだ梅雨入りは先のことのようです。
こちらの梅雨入りは、暦の上に「入梅」と書かれた6/10頃になるのでしょう
か。またその頃になったら暦の上の梅雨と、気象庁発表の梅雨の比較の話を
書くことにしようと思います。
(『暦のこぼれ話』に取り上げて欲しい話があれば、
magazine.sp@koyomi.vis.ne.jp までお願いします。)
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