日刊☆こよみのページ スクラップブック
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■「土用丑の日」は何回?
明日は土用丑の日。今年は既に一度(7/24)脚光を浴びたあの「土用丑の日」
が再びやって来ます。いわゆる「二の丑」です。
最初の丑の日で一度盛り上がってしまった
土用丑の日
なので、二の丑の日はどうも今ひとつパッとしません。まあ、二番煎じです
からそれももっとも。とはいいながら鰻屋さんにとっては商売のチャンスで
あることは間違い有りませんから、やはり「本日丑の日」の幟がたつことで
しょう。
◇二の丑が出来る確率
「今年は二の丑が有ります」なんていう話しを聞くと誰しも
普通は「土用丑の日」は一回しかないが、希に二度ある年もある
と考えると思うのですがさて現実はどうなのでしょうか。
まず土用の日数について考えてみましょう。
コトノハでお世話になる広辞苑によれば
【土用】(どよう)
暦法で、立夏の前18日を春の土用、立秋の前18日を夏の土用、立冬の前18
日を秋の土用、立春の前18日を冬の土用といい、その初めの日を土用の入
りという。普通には夏の土用を指していう。
《広辞苑・第五版》
と有ります。つまり一つの土用(今回は夏土用)は18日というわけです・・
といいたいところですが、この説明は正しくありません。現在の採用されて
いる定気法という計算方法(天保暦から採用された方式)では夏の土用は19
日となります。まあ広辞苑は国語辞書ですからあまり細かなあら探しをして
も仕方がありませんが、日刊☆こよみのページのページ読者のみなさんはお
間違えの無いように。
話しが横道にそれましたが、夏の土用の期間は19日。そして「丑の日」は12
日毎にめぐってきますから、
土用の期間の 1日目が丑の日なら、13日目が二の丑の日
(中略)
土用の期間の 7日目が丑の日なら、19日目が二の丑の日
という関係が出来ます。12日ごとにめぐってくる丑の日が土用の最初の1〜7
日目に来れば二の丑の日が出来るということは、二の丑の日の出現する確率
は、
7/12 ≒ 58%
一の丑しかない年の確率は約42%ですから、二の丑の日がある年の方が、一
の丑しかない年に比べると約 1.4倍もあることになります。
こうしてみると二の丑の有る方が「普通の年」みたいですね。
◇更なる「土用丑の日」
こちらはまだ定着してはいないようですが、「土用」が四季全部に有るもの
なのだから「土用丑の日」も夏土用だけでなくて良いだろうといって、他の
季節の「丑の日」を教えて下さいという質問と、それが分かるページを作っ
て下さいという要望があって(どんな業界の方からの要望かは書かなくても
分かりますよね)、現在のWeb こよみのページの
土用と土用の間日、丑の日の計算 (http://koyomi8.com/sub/doyou.htm)
には、他の土用の期間の「丑の日」も参考として計算するようになりました。
他の土用の期間の丑の日まで数えると今年2008年は 6回の土用丑の日が有り
ます。
二の丑の日が有るだけで、鰻君達には受難の年なのに年 6回も丑の日を作ら
れたらたまらないですよね。まあ、乱発すると有り難みが薄らいで効果も薄
いとも言えますが。
さて、今年の「土用丑の日」はいったい何日と数えるのがいいのかな?
(『暦のこぼれ話』に取り上げて欲しい話があれば、
magazine.sp@koyomi.vis.ne.jp までお願いします。)
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