日刊☆こよみのページ スクラップブック
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■秋土用の入り(2008)
明日、2008/10/20は秋の土用の入りです。
すでに何度も書いてきたことですが本来土用は四季それぞれにあり、年4回。
季節と季節の間にあって、季節の交代を円滑にすすめる働きがあるといわれ
ます。
◇秋土用の期間
秋の土用の期間は現在は太陽の黄経(黄道座標の経度方向の値)が 207°に
なる日から始まり、冬の期間の始まりである立冬の直前の日までと決められ
ています。
今年、太陽黄経が 207°になる瞬間は10/20 09h46m 頃。
立冬は11/7ですから、土用は明日 10/20〜11/6の18日間ということになります。
◇土用の間日
土用の期間は、土公神(どくじん)という神様が力を強め、地上を支配する
期間といわれます。この土公神はその名の通り「土」に関係する場所にいら
っしゃる神様ですが、その居場所をいじり回されるのを嫌う神様で、そのた
めこの土用の時期に、「土をいじる」ような行為を行うとこの神様の祟りが
あるということで、こうした行為が禁忌とされました。
土をいじることとしては、土木工事から、井戸浚い、耕作地を耕すこと、竈
の改修などなど。沢山あります。
この沢山ある行為をすべて18日間してはいけないといわれてはたまらないの
で、土用の期間内であってもこうした障りの無い日として「間日(まび)」
というものが考え出されました。
間日は、各季節の土用毎に決まった十二支の日と決められています。
秋の土用の間日は、未・酉・亥の日とされていて、だいたい4〜5日に 1度の
割合で巡ってきます。
今回の土用の間日の日は
10/22,24,26 11/3,5 の 5日
です。
この間日の期間は土公神様が地上を離れていらっしゃるそうで、このため土
をいじっても祟られないということです。
「土公神様の居ぬ間の土いじり」というわけです。
さて、土用自体が古代中国の五行説という一種の科学仮説(2000年ほど前の
ですが)で、今ではただの迷信ですが、こうした迷信はいったん生まれてし
まうとなかなか消えてくれないもの。
工事関係の仕事をなさる方には「土用の間の禁忌」は現在でも問題となるそ
うです。
迷信はほどほどにといいながら、迷信とわかっていても・・・という場合は、
間日を有効活用してください。
参考 土用と間日の計算 → http://koyomi8.com/sub/doyou.htm
(『暦のこぼれ話』に取り上げて欲しい話があれば、
magazine.sp@koyomi.vis.ne.jp までお願いします。)
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