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■地球の一番暗い一日
 今日の午前11時頃、地球が太陽から一年で一番遠く離れる遠日点(えんじつ
 てん)を通過します。

 太陽と地球の距離の平均は 1億4960万kmですけれど、遠日点を通過するとき
 の太陽・地球間の距離はその平均よりも 250万kmほど遠い、 1億5210万kmと
 なります。
 
   1億5210万km /  1億4960万km ≒ 1.017

 ですから、平均より 1.7%遠くにあることになります。

◇暗い地球?
 地球大気表面の単位面積に垂直に入射する太陽からのエネルギー量は「太陽
 定数」と呼ばれます。この量は平均で

  1366W/平方メートル

 毎秒、一メートル四方に100W電球(←今時やや古いか?)換算で14個弱分の
 エネルギーが降り注いでいるとは、なかなかです。
 地球の半径は6378kmあまりですから、地球全体が太陽から受けるエネルギー
 の量は

  174.6兆kW

 再び100Wの電球換算をすれば、1746兆個(数えるのが嫌になること間違いな
 しの数です)の分のエネルギーということになります。
 これが平均ですが、いつもより1.7%遠い今日は平均よりどれくらいのエネル
 ギーを受け取っているかというと、受け取るエネルギーは距離の二乗に反比
 例しますから平均より

  3.3% 減

 ということになります。
 たった 3.3%ですが、例によってこの減少分を100W電球の数に換算すると、
 約58兆個の電球を消したことに相当するだけ減っていることになります。
 100万kW の発電所なら576万カ所の発電所が「お休み」になるほどの量です。

 今日の地球は平均よりも58兆個分の100W電球を消してしまったほど暗い一日
 なのでした。

  いわれてみれば確かに暗い・・・

 何ていうことは、まあないと思いますけれど。


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