日刊☆こよみのページ スクラップブック
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■鰤の日
今日、12/20 は
鰤の日
だそうです。
今日の記念日には、毎日いろいろな記念日を掲載しています。「鰤の日」も
そうした記念日の一つですが、紙幅の関係で今日の記念日は 5つまでしか掲
載していないので、この「鰤の日」は残念ながら次点に甘んじ、掲載とはな
りませんでした。
◇「鰤の日」とは?
今日の記念日風に書くとこんな具合になります。
鰤の日
FM長野の番組の中で提唱。12月(師走)は「鰤」が魚篇に師と書くことから。
20日は「ぶ(2)り(0)」の語呂合せ。
「20」を「ブリ」と読ませる語呂合わせには少々強引さを感じますがまあ、
こんなわけで、12/20 が「鰤の日」となりました。
この季節と鰤を結びつけたのにはやはりこの時期が寒鰤の旬であることも関
係しているようにも思えますが、この辺は私の推測のいきをでません。元と
なったというFM長野放送の放送内容でも解ればいいのですが・・・。
こうした番組や企業のイベントから生まれた記念日は、往々にしてその番組
やイベントが終わると忘れ去られてしまうものですが、「鰤の日」に限って
いえば、なかなか季節にあったよさそうな記念日。
もうちょっと拡がってもいいかも知れませんね。
◇鰤といえば
鰤といえば、出世魚。
わかし → いなだ → わらさ → ぶり (関東)
つばす → はまち → めじろ → ぶり (関西)
といった具合。他の地方ではまた違った呼び名も有るようですが、とにかく
出世する魚ですからお目出度い。お歳暮に鰤は、かつては関西では定番であ
ったとか(関東では鮭?)。
鰤にも瀬付の黄鰤と回遊する青鰤とが有るそうですが、回遊する青鰤が冬に
なると産卵場所を求めて南下してくるものが寒鰤だとか。運動して身が締ま
った青鰤ですから寒鰤は美味しいのはうなづけます。
北陸地方では寒鰤が上がるころになると海が時化(しけ)ることが多くなる
ので、この時化のことを「鰤起し」と呼ぶそうです。「鰤の日」のころはき
っと鰤起しで時化た海から、荒い波にもまれた寒鰤が揚がってくることでし
ょう。
今日は、鰤大根にしようか
なんていう方もいらっしゃるかも知れませんね。
(『暦のこぼれ話』に取り上げて欲しい話があれば、
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