日刊☆こよみのページ スクラップブック
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■一年で一番太陽に近い日
2011/1/4 4時、地球は近日点(きんじつてん)を通過しました。
近日点とは、太陽に一番近づく点。この時の地球と太陽(の各々の中心の)
距離は、0.983341天文単位(≒1億4710万km)。
平均距離よりなんと、1.7%も(!)近いのです。
1.7%ポッチかという気もしますが、これをkmで表せば 250万kmになります。
ね、結構な距離でしょう?
250万km といえば、あのお月様までの距離のザッと 6.5倍。
地球全体が太陽から受ける光のエネルギーは平均より3.4%も(・・・)大き
い。地球全体から見たら一年で一番暑い日かも知れませんね。
ただし、残念ながら北半球は冬の最中。
日本じゃ、明後日は「寒の入り」。
一年で一番寒い時期に入ります。
折角太陽にいちばん近い日だというのに。
まあ、そんな寒い日だからこそ、太陽に近づくお蔭で3.4%だけでも暖かく過
ごせるのだと前向きに捉えましょうか。
近日点を通過した地球は、これ以後徐々に太陽から離れて行きます。
太陽から一番離れる(遠日点通過)のは 7/4。
日本では暑い夏の頃のことです。
なんだかとっても、皮肉な感じがしますね。
(『暦のこぼれ話』に取り上げて欲しい話があれば、
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