日刊☆こよみのページ スクラップブック
(PV , since 2008/7/8)
■自然界の冬休みは 5℃から
このメールマガジンにも何度も(数限りなく?)書いておりますが、私はカ
メを三匹、ベランダに放し飼い状態で飼っています。
そのカメたちですが、近頃は寒さのため、ずっと水に潜っていてあまり姿を
見せてくれません。
眠いんですよ
水の中で、カメたちはそんなことをつぶやきながら目を閉じているのでしょ
うか。
◇蛇や蛙の冬眠の目安は 5℃
蛇や蛙が冬眠する時期の目安は日の最低気温が 5℃になる頃なのだとか。
蛇や蛙に近いカメも似たり寄ったりだと思います。
一口に
日の最低気温が 5℃
といっても、日本全国が一律に同じ時期にこの条件に達するわけではありま
せんが、東京を例にとると大体 11月中、下旬頃にこの条件に達します。
(CD-ROM版 理科年表2000の「各地の日最低気温の月別累年平均値」より)
我が家のベランダで暮らしているカメたちも、自然の摂理に従って「眠い」
とつぶやいているわけです。
◇植物の冬眠の目安も 5℃
気温が 5℃になると、冬眠状態に入るという話は、蛇や蛙やカメたちばかり
ではなくて、植物についても云えるのだそうです。ただしこちらは
日の平均気温が 5℃
蛇や蛙たちの項では「日の最低気温が 5℃」でしたから、植物の冬眠時期は
蛇たちよりももう少し遅い時期となりそうです。今回も東京を例にとってそ
の時期はいつかと見てみると、大体年明け後の 1月中頃。
暦では一年で一番寒い時期とされる寒中の頃となりそうです。
(CD-ROM版 理科年表2000の「月別平均気温」より)
植物たちは、蛇や蛙(そしてカメ)たちが眠ったあとも、まだしばらくは起
きて、働いているようです。
私の場合は、出来れば平均気温が15℃を切るくらいになったら冬眠してしま
いたいなと考えているのですが、なぜか人間には冬眠という天の恵みは与え
られていないようで、「寒い寒い」といいながらもお仕事に行かねばなりま
せん。
自分が冬眠できないなら、カメたちも冬眠させてやるもんか。
そろそろカメの暮らす大きなタライを部屋の中に移して、カメたちにも冬眠
なしで冬を過ごしてもらおうかな?
「かわうそはなんて小さな人間なんだろう」
最後に、自分の正体をばらしてしまった、本日の暦のこぼれ話でした。
(『暦のこぼれ話』に取り上げて欲しい話があれば、
magazine.std@koyomi.vis.ne.jp までお願いします。)
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