日刊☆こよみのページ スクラップブック
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■「お月様のお知らせメール」のお月様
日刊☆こよみのページの姉妹メールマガジンに
お月様のお知らせメール
( http://archive.mag2.com/0001281490/index.html )
があります。
何をするメールかというと、特徴的なお月様の日を忘れないようにと、その
特徴的な月の日に送られるメールマガジンです。
このメールマガジンで採り上げる「月の満ち欠けと月齢の関係を知りたい」
というお便りを、日刊☆こよみのページにいただきましたので、姉妹メール
マガジンとしては、「姉」にあたるだろう日刊☆こよみのページのページと
しては、きちんと説明しないといけないなということで、本日はこの紙面を
お借りして説明させて頂きます。
◇「お月様のお知らせメール」の一例
どんなメールなの? 読んだこと無い。
という方も大勢いらっしゃるでしょうから、一例をご覧いただきます(短い
メールマガジンですので)。
--------------- 2014/07/12発行 満月のお知らせメール ----------------
かわうそ@暦が、「お月様のお知らせメール」をお届けします。
◆今日(7/12)の夜空に見える月は【満月】。
月は日暮れの頃に東の空から昇り、翌日の夜明け頃に西の地平線に沈んでゆ
きます。
新月から数えて15日目の十五夜の月と満月は同じものと考えられがちですが
十五夜と満月が同じ日になる確率は50%以下。
案外はずれています。
(今回も一致しませんでした)
旧暦日による呼び名では【十六夜の月】です。
◆お月様の基礎データ
・満月の瞬間は 7/12 20時25分 (月齢は 15.1)
※満月とは、月と太陽の黄経の角度差が180度となる瞬間です。
・月出:7/12 18時32分 月没:7/13 5時15分 (東京での時刻)
・南中(真南に見える瞬間):7/12 23時52分 (東京での時刻)
・南中時の月と地球の中心距離は 358800 km (平均距離の 0.93倍)。
月は平均より 25600km近く、見かけの大きさはいつもより大きいです。
お月様、見えるでしょうか?
見えるといいですね。
以上、本日のお月様のお知らせメールでした。
次回の配信は、【下弦の半月】のお知らせメールです。
--------------- 「お月様のお知らせメール」ここまで ----------------
◇いつ発行されるのか
お月様のお知らせメールは、次の7種類の月の日、あるいはその前日に発行
されます。
新月 三日月 上弦半月 満月 十五夜月 下弦半月 二十六夜月
さてどんなお月様か、思い浮かんだでしょうか?
ご覧になって、何となくわかって頂けるかと思いますが、この7種類の月は
二つの系統に分かれます。
1.太陽と月の位置関係で決まる天文学的な月
太陽と月の黄道座標の黄経という角度の差によって決まる月で、次の4
種類があります。
新月(0°)、上弦半月(90°)、満月(180°)、下弦半月(270°)
()内は太陽と月の黄経の差です。ちょうど90°ずつずれているのがわか
ります。現在、「満月」という場合は、普通はこの黄経の差による満月を
指します。これは、太陽と月の位置から正確にその瞬間まで計算出来るも
のなので、天文学的な月の呼び名といってよいでしょう。
2.旧暦日によって決まる伝統的な月
太陰太陽暦であった旧暦では、日付と月の満ち欠けが、ほぼ連動します
ので、月の姿をその日付で呼ぶ慣習が定着していました。その中から特別
な意味を持つ月を採り上げています。
(新月)、三日月、十五夜月、二十六夜月
がそれです。「(新月)」としたのは、太陽と月の位置関係で決まる新月
も旧暦の暦月の一日に合致する月だからです。
三日月、十五夜月、二十六夜月は、十五夜月は伝統的に「満月」と見なさ
れてきた月であるということ、三日月及び二十六夜月は旧暦月の最初に見
える月、最後に見える月(通常、肉眼で見える月としてという意味で)と
いうことで、特別な月として採り上げています。
◇月齢との関係は?
実は、このいずれの月も月齢とは直接の関係はありません。
旧暦の日付による月については、旧暦月での日付は「≒月齢+1」ですので
関係ないとはいえませんが、これも近似的な話に過ぎません。
唯一、確実なのは「新月の月齢は0」ということだけです。
これは、月齢とは新月の瞬間からの経過日数を表す数字なので、当然という
より必然なわけです。
◇いっそ、毎日送れば?
「なぜ七回だけの配信? いっそ毎日送っては?」
といわれたことがあるのですが、このメールは、「あ、今日が満月か」と気
づいてもらうためのものとして発行しているものなので、あえて毎日は発行
しません。
目覚まし時計も、四六時中鳴っていたら、迷惑なだけでしょうから。
ちょっと地味で短いメールマガジンですが、
「あ、そうか。今日は三日月か」
ふと、そんなことに気が付いて空を見上げ、月を探してくれる人が一人でも
増えたらいいなと、これからも発行し続けて行こうと思っています。
ということで、月に7回程度なら・・・と思う方は、と登録して頂けると嬉
しいです(おっと、最後は宣伝でした)。
(『暦のこぼれ話』に取り上げて欲しい話があれば、
magazine.std@koyomi.vis.ne.jp までお願いします。)
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